「整骨院で保険は使えるの?」「柔道整復師って整体師とは違うの?」
こんな疑問をお持ちの方に向けて、今回は**「柔道整復師(じゅうどうせいふくし)」**という国家資格について、わかりやすく解説します。
整骨院や接骨院で施術を受けたとき、健康保険が使えるかどうかを左右する重要なキーワードでもあるので、保険との関係にも触れながら整理していきます。
✅ 柔道整復師とは?【国家資格の専門職】
柔道整復師とは、厚生労働大臣の免許を受けた国家資格を持つ治療の専門家です。
主に以下のようなケガに対して、手技やテーピングなどを用いた施術(整復・固定など)を行います。
▶ 柔道整復師が対象とする主な外傷:
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骨折
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脱臼
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打撲
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捻挫
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挫傷(筋肉や腱の損傷)
💡ポイント:外科手術や薬の処方はできませんが、非観血的(=出血を伴わない)な治療を中心に、自然治癒力を活かした回復をサポートします。
🏥 整骨院・接骨院との関係は?
柔道整復師が施術を行う場所が、**整骨院(せいこついん)や接骨院(せっこついん)**です。呼び方の違いはありますが、基本的に提供される施術内容は同じです。
呼び名 | 説明 |
---|---|
整骨院 | 一般的な通称(やや柔らかい印象) |
接骨院 | 法令上に使われる正式名称 |
💡 整体師との違いは?
「整体」や「リラクゼーションマッサージ」といった施術もありますが、柔道整復師とは資格も施術目的もまったく異なります。
項目 | 柔道整復師 | 整体師 |
---|---|---|
資格 | 国家資格(厚労省認定) | 民間資格 or 無資格 |
対象 | 怪我・外傷の治療 | 姿勢改善・癒しなど |
保険適用 | 条件付きで可能 | 不可(全額自己負担) |
🩺 柔道整復師による施術は保険が使える?
一定の条件を満たせば、柔道整復師による施術は健康保険の適用対象となります。
ただし、「なんでも保険が使える」というわけではありません。
✅ 保険適用される代表的なケース
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転倒して足首をひねった(捻挫)
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運動中に打撲や筋肉の損傷をした(打撲・挫傷)
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日常生活中に肩を脱臼した(脱臼)
❌ 保険が使えない代表例
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慢性的な肩こりや腰痛
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疲労回復目的のマッサージ
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単なるリラクゼーション
保険が使えるかどうかは、原因が明確な「急性外傷」かどうかがポイントになります。
📌 保険適用の条件を満たすには?
保険適用を受けるには、以下のようなルールがあります。
条件 | 内容 |
---|---|
負傷原因の明示 | いつ・どこで・何をしていてケガをしたかを伝える必要がある |
診断内容の記録 | 柔道整復師が正しく施術録を記載すること |
保険者(健康保険組合など)への報告 | 必要に応じて照会があることも |
💡不正請求の防止のため、通院内容の確認が保険者から本人に届くこともあります。
✅ まとめ|柔道整復師とはこんな人!
項目 | 内容 |
---|---|
資格 | 厚生労働大臣が認定する国家資格 |
対象 | 骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷などの外傷 |
施術場所 | 整骨院・接骨院 |
保険適用 | 原因のはっきりしたケガであれば対象となる |
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