特別勘定の口数とは

特別勘定の口数とは?意味・計算方法・注意点をわかりやすく解説

特別勘定の口数(とくべつかんじょうのくちすう)とは、生命保険の特別勘定で運用されている資産のうち、契約者がどれだけ保有しているかを示す単位のことです。
株式投資でいう「株数」に似た概念で、この口数と基準価額(指数)を掛け合わせることで、自分の保有資産額を算出できます。

特別勘定とは?

生命保険会社の保険料運用には、大きく分けて一般勘定特別勘定の2種類があります。

  • 一般勘定
    死亡保険や養老保険など、予定利率を保証する保険で使われる運用方式。契約者の保険料はまとめて運用され、同じ時期に契約した人は同じ運用実績となります。

  • 特別勘定
    変額保険や変額年金などで使われる運用方式。株式・債券などで運用され、成果は契約者ごとに直接反映されます。

特別勘定では契約者ごとに保有割合が異なるため、それを数値化したものが口数です。

特別勘定の口数の計算方法

契約当初の口数は、次の計算式で求められます。

口数 = 支払う保険料 ÷ 特別勘定の指数(基準価額)


契約時に保険料30万円を払い、特別勘定の基準価額が1万円だった場合:

口数 = 300,000円 ÷ 10,000円 = 30口

この場合、契約者は「30口」を保有することになります。

基準価額と口数の関係

  • 基準価額が上昇 → 保有資産額も増加

  • 基準価額が下落 → 保有資産額も減少

たとえば30口を持っていて、基準価額が12,000円になった場合:

保有資産額 = 30口 × 12,000円 = 360,000円

契約時より6万円の増加となります。

特別勘定の口数に関する注意点

  1. 元本保証がない
    市場変動によって基準価額が下がれば、保有資産額も減少します。

  2. 追加保険料や移転で口数が変動
    増額契約や特別勘定の移転によって、口数が増減することがあります。

  3. 長期運用が基本
    短期的な価格変動に左右されず、長期目線で運用することが重要です。

 

まとめ

  • 特別勘定の口数は、契約者が特別勘定で保有している資産の割合を示す単位。

  • 口数と基準価額の掛け算で資産額を計算できる。

  • 市場変動の影響を受けるため、長期運用とリスク理解が不可欠。

さらに参照してください:

特別支給の老齢厚生年金とは?受給条件・支給額・注意点をわかりやすく解説