特定損傷特約とは

特定損傷特約とは?わかりやすく解説

特定損傷特約(とくていそんしょうとくやく)とは、不慮の事故によって骨折・関節脱臼・腱の断裂など、あらかじめ定められた「特定損傷」の治療を受けた場合に、特定損傷給付金が支払われる生命保険や医療保険の特約です。

特徴と仕組み

  • 対象となるケガ

    • 骨折

    • 関節脱臼

    • 腱の断裂
      ※対象部位や範囲は保険会社ごとに異なります。

  • 支払い条件

    • 不慮の事故の発生から180日以内に治療を受けた場合が対象です。

    • 通常、事故と治療の間に合理的な因果関係が必要です。

  • 特約の位置づけ

    • 特約は主契約(例:医療保険や死亡保険)に追加して契約するオプションです。

    • 主契約が満了すると特約も同時に終了します。

 

加入時の注意点

  1. 特約の保障期間

    • 主契約が終身型でも、特定損傷特約は定期型になっていることがあります。

    • この場合、更新時には保険料が年齢に応じて上がるのが一般的です。

  2. 対象となるケガの範囲

    • すべての骨折や脱臼が対象になるわけではありません。

    • 骨の小さなひび(不全骨折)やスポーツによる慢性的な損傷は対象外になることがあります。

  3. 治療期限の制限

    • 事故発生から180日を過ぎると、給付対象外となるため注意が必要です。

 

利用シーンの例

  • 自転車通勤中に転倒し、手首を骨折。通院治療を受け、特定損傷給付金を受け取ったケース。

  • スポーツ中に肩を脱臼し、整復手術を実施。保険契約に基づき給付金が支払われたケース。

  • 工事現場での作業中にアキレス腱断裂。入院・手術を伴う治療で給付金を受給。

 

まとめ

特定損傷特約は、不慮の事故による特定の大きなケガに備えるためのオプション保障です。
日常生活やスポーツ、仕事中の事故は予期せず起こるもの。特に自転車通勤やスポーツ習慣がある方には心強い特約です。

加入前に確認すべきポイントは次の3つです。

  • 対象となるケガの範囲

  • 治療の期限(180日以内)

  • 保険期間と更新後の保険料

これらを理解した上で、自分の生活スタイルに合った保障を選びましょう。

さらに参照してください:

特定部位不担保(部位不担保)とは?意味と注意点をわかりやすく解説