特定疾病保障保険(三大疾病保障保険)とは

特定疾病保障保険(三大疾病保障保険)とは?わかりやすく解説

特定疾病保障保険(とくていしっぺいほしょうほけん)は、保険期間中にがん・急性心筋梗塞・脳卒中のいずれかで「所定の状態」になった場合、生前に死亡保険金と同額の特定疾病保険金を受け取れる生命保険の一種です。
保険会社によっては「三大疾病保障保険」と呼ばれることもあります。

特徴と仕組み

  1. 対象となる疾病は3つ

    • がん(悪性新生物)

    • 急性心筋梗塞

    • 脳卒中

  2. 支払いは1回限り

    • 3つの病気それぞれに支払われるわけではなく、最初に所定の状態と認定された時点で保険金が支払われ、その後は契約が終了します。

  3. 所定の状態の定義

    • 保険会社ごとに異なりますが、例としては次のような条件があります。

      • 急性心筋梗塞:発症後、60日以上の労働制限や入院が必要な状態

      • 脳卒中:発症後、60日以上の麻痺・言語障害・視覚障害などが続く状態

      • がん:初めて診断が確定したとき(ただし一部の皮膚がんや上皮内がんは対象外)

 

加入時の注意点

  • がんの種類による除外
    上皮内がんや特定の良性腫瘍は給付対象外、もしくは保険金額の一部のみ支払われる場合があります。

  • 所定の手術も対象になる場合がある
    がん・急性心筋梗塞・脳卒中に関連する手術を受けた場合にも、保険金が支払われる商品があります。

  • 満期保険金はなし
    満期を迎えても返戻金や満期保険金はありません。ただし、特定疾病保険金を受け取らずに死亡した場合には、死亡保険金が支払われます。

 

利用シーンの例

  • 40代会社員男性:急性心筋梗塞で長期入院。医療費と生活費の補填に保険金を活用。

  • 50代主婦:脳卒中による後遺症で家事が困難になり、介護費用やリフォーム資金として活用。

  • 30代女性:がん手術のため長期休職し、収入減と治療費の両方をカバー。

 

まとめ

特定疾病保障保険(三大疾病保障保険)は、日本人の死亡原因上位を占める3大疾病に備え、生前にまとまった資金を確保できる生命保険です。
契約前に以下を必ず確認しましょう。

  • 所定の状態の定義

  • 対象外となる疾病や条件

  • 手術給付の有無

早期の経済的備えは、万一のときに生活再建の大きな助けとなります。

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