生命保険や医療保険のパンフレットでよく目にする「特定疾病」という言葉。
特に「特定疾病保障特約」や「3大疾病保険」として販売されることが多く、保障内容を理解する上で重要な用語です。
本記事では、特定疾病の意味、対象となる病気、そして保険加入時の注意点までわかりやすく解説します。
特定疾病の定義
生命保険における特定疾病とは、一般的に次の3つの重大疾病を指します。
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がん(悪性新生物)
体内の細胞が異常増殖し、周囲の組織や臓器に侵入・転移する病気。
近年は早期発見・治療法の進歩により、生存率が向上していますが、長期の治療や再発リスクがあるため経済的負担は大きくなります。 -
急性心筋梗塞
心臓の血管(冠動脈)が詰まり、心筋の一部が壊死してしまう病気。
発症後すぐの治療が生死を左右します。退院後もリハビリや生活習慣改善が必要になるケースが多いです。 -
脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血など)
脳の血管が詰まる、または破れることで、脳の一部が損傷を受ける病気。
後遺障害が残ることが多く、長期的な介護やリハビリが必要になる可能性があります。
特定疾病保障特約とは?
生命保険の主契約に付加できるオプションのひとつで、特定疾病にかかった場合に一時金や保険料免除の保障を受けられる仕組みです。
主な保障内容の例
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診断確定時に一時金を支給(治療費や生活費に充当可能)
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特定疾病で所定の状態が一定期間継続した場合、以後の保険料を免除
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治療中の収入減少をカバーする生活支援金の支給
具体的な利用シーン
例えば会社員Aさん(40歳)が特定疾病保障特約付きの生命保険に加入していた場合、もし急性心筋梗塞で入院・治療を受けたら、診断確定時に300万円の一時金を受け取れる契約内容だったとします。
この一時金を使って、入院費・治療費・住宅ローンの返済など、治療中の生活を支えることが可能になります。
注意点と確認すべきこと
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対象疾病の範囲:保険会社や商品によって「特定疾病」の定義が異なる場合があります(例:心疾患全般を対象に含む商品など)。
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支払い条件:一定の期間(例:60日以上の後遺症が継続)などの条件が設けられている場合があります。
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既往症の有無:加入前に過去の病歴を告知する必要があり、条件によっては引き受け制限がかかることもあります。
まとめ
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特定疾病は、一般的にがん・急性心筋梗塞・脳卒中の3大疾病を指す
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「特定疾病保障特約」を付けることで、一時金や保険料免除など経済的な支援を受けられる
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保険加入時は、対象疾病の範囲・支払い条件・告知事項を必ず確認することが重要
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