生存保険とは

生存保険とは?確定年金・有期年金・終身年金の違いをやさしく解説【生命保険の基本】

「生命保険=万が一に備えるもの」と思っていませんか?
実は生命保険の中には、「長生きすることでお金がもらえる保険」も存在します。

その代表が【生存保険(せいぞんほけん)】です。
この記事では、

  • 生存保険の基本的なしくみ

  • よく使われる3つの種類(確定年金・有期年金・終身年金)

  • 選び方のポイント
    を、初心者の方にもわかりやすく解説します。

 

✅ 生存保険とは?

生存保険とは、「保険期間の満了時に生きていれば保険金が支払われる」タイプの生命保険です。
万が一のときに備える死亡保険とは異なり、「生きていること=給付の条件」となるのが最大の特徴です。

🔍 ポイントまとめ

  • 満期時点で生きていれば給付金がもらえる

  • 主に「老後資金」や「年金の補填」に活用される

  • 長生きリスク(老後資金不足)への備えとして注目されている

 

📌 生命保険の分類と生存保険の位置づけ

生命保険は、大きく次の3種類に分類されます:

分類 支払条件 主な商品
死亡保険 被保険者が死亡したときに支払われる 定期保険・終身保険など
生存保険 被保険者が生きていることで支払われる 年金保険など
生死混合保険 生存・死亡どちらかに応じて支払われる 養老保険など

つまり、生存保険は「生きていたときの保障」にフォーカスした保険というわけです。

🎓 生存保険の主な種類【3つの年金タイプ】

生存保険の代表的なものとしては、以下の3つの「年金保険」があります。

① 確定年金(かくていねんきん)

契約で定めた一定期間、被保険者の生死に関係なく年金を受け取れる保険です。

  • 例:10年確定年金 → 契約の年金支払開始日から10年間、本人が生きていても亡くなっていても年金が支払われる

  • 特徴:受取人を指定すれば、本人死亡後も年金が遺族に支払われる

💡 「生きているうちに確実に受け取りたい」人におすすめ

② 有期年金(ゆうきねんきん)

契約期間内に生存していた場合のみ年金が支払われる保険です。

  • 例:65歳から10年間の有期年金 → 65歳時点で生存していれば年金が支給され、75歳で終了

  • 特徴:死亡すると年金支給はストップし、以降の給付は受け取れない

💡 「長生きしたときの生活資金に備えたい」人におすすめ

③ 終身年金(しゅうしんねんきん)

被保険者が生きている限り、一生涯にわたり年金が支払われる保険です。

  • 特徴:寿命が延びてもずっと年金が受け取れるため、老後の不安を軽減できる

  • 注意点:長く生きるほど有利だが、途中で亡くなると損を感じる可能性も

💡 「長寿リスクに備えたい」「老後の生活費を安定的に得たい」人におすすめ

💡 事例でイメージしよう:老後に備える生存保険の使い方

例えば、会社員のAさん(40歳)が65歳からの老後資金に備えたいと考えた場合:

  • 確実に10年分は受け取りたい」→ 確定年金タイプ

  • 自分が長生きしたときだけ支給でいい」→ 有期年金タイプ

  • 生きている限りもらい続けたい」→ 終身年金タイプ

生存保険は、ライフプランに合わせて選ぶことで、老後の生活に安心をもたらす選択肢となります。

📝 まとめ:生存保険は「長生きするリスク」に備える保険

生存保険は、死亡リスクではなく、**「長生きリスク(老後資金の不足)」**に備えるための保険です。
公的年金だけでは不安な方や、老後資金を自分で準備したいと考える方にとっては、有力な選択肢となるでしょう。

ただし、種類によって受け取り条件や期間が異なるため、

  • 自分のライフプラン

  • 家計の余裕

  • 将来の収入・支出見通し
    をしっかり見極めたうえで、適切なプランを選ぶことが大切です。

さらに参照してください:

生存保障重視型とは?個人年金保険の選び方のひとつをわかりやすく解説