生死混合保険とは

生死混合保険(せいしこんごうほけん)とは?|「保障」と「貯蓄」を両立させた保険のしくみ

「死亡保険」と「生存保険」の両方を兼ね備えた保険があることをご存じですか?
それが「生死混合保険(せいしこんごうほけん)」です。

この記事では、生死混合保険のしくみや代表例である「養老保険」、そのメリット・デメリット、定期保険との違いまでをやさしく解説します。

✅ 生死混合保険とは?

生死混合保険とは、その名のとおり「死亡保険」と「生存保険」を組み合わせた保険です。

つまり、保険期間中に亡くなった場合にも、生きて満期を迎えた場合にも保険金が受け取れるのが最大の特徴です。

🛡️ 生死混合保険の代表例は「養老保険」

生死混合保険の代表的な商品が「養老保険(ようろうほけん)」です。

● 養老保険のしくみ

状況 受け取れる保険金
保険期間中に被保険者が死亡 死亡保険金
保険期間満了時に生存している 満期保険金

満期保険金と死亡保険金の金額は同額になるのが一般的です。

✔ 例:30歳男性が10年満期・保険金額500万円の養老保険に加入した場合

  • 期間中に亡くなった場合 → 遺族に500万円の死亡保険金が支払われる

  • 10年後に生存していれば → 本人に500万円の満期保険金が支払われる

このように、「万が一の備え」と「将来の資金準備」の両方をカバーできるのが大きな魅力です。

💰 生死混合保険のメリットとデメリット

【メリット】

保障と貯蓄を同時に確保できる
→ 万が一に備えつつ、将来の資金準備もできる。

満期時の返戻率が高い場合も
→ 一定期間の貯蓄代わりとして活用可能。

教育資金や老後資金などの目的に合わせやすい
→ 計画的な資金準備がしやすい。

【デメリット】

保険料が割高になる傾向
→ 同じ保障額・保険期間で比べると、定期保険よりも保険料が高い

途中解約すると返戻金が少ない
→ 貯蓄目的で加入する場合は、長期での運用が前提。

🔍 定期保険との違いは?

項目 生死混合保険(養老保険) 定期保険
保険期間中の死亡保障 あり あり
満期時の保険金 あり(満期保険金) なし
保険料 高め 比較的安い
貯蓄性 あり なし(掛け捨て)

「万が一」だけでなく「将来のための資金づくり」も目的にするなら、生死混合保険が適しています

一方で、とにかく保障重視・保険料を抑えたい場合は、定期保険が選ばれる傾向があります。

📝 まとめ:生死混合保険は「備え」+「貯蓄」のバランス型

生死混合保険は、死亡した場合も、生きて満期を迎えた場合も保険金を受け取れる保険です。
代表的な商品である「養老保険」は、保障と貯蓄の両立を図りたい方に適しています。

ただし、定期保険と比べると保険料が高くなるため、「どのタイミングで」「何のために」お金を使いたいのかを明確にしたうえで、検討することが大切です。

さらに参照してください:

生前給付保険(せいぜんきゅうふほけん)とは?|三大疾病に備える“もしも”のための保険