相続(そうぞく) とは、人が亡くなったときに、その人が持っていた財産や負債などの権利・義務を、一定の身分関係にある人(配偶者や子どもなど)が引き継ぐことをいいます。
法律(民法)では、亡くなった人を 「被相続人」、財産や義務を引き継ぐ人を 「相続人」 と呼びます。
相続財産には「プラス」も「マイナス」もある
相続というと、不動産や預貯金などのプラスの財産を思い浮かべる人が多いですが、実は 借金やローンなどのマイナスの財産 も含まれます。
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プラスの財産の例
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土地・建物(不動産)
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預貯金
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株式や投資信託などの有価証券
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貴金属や美術品
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マイナスの財産の例
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借金
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未払いの税金
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クレジットカードの残債
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💡 ポイント
相続するかどうかは選択でき、「単純承認(全て引き継ぐ)」「限定承認(プラスの範囲で負債を承継)」「相続放棄(全て引き継がない)」の方法があります。
相続が発生するタイミングと流れ
相続は、被相続人が亡くなった瞬間に発生します。
一般的な流れは以下の通りです。
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死亡の確認(医師の診断書など)
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相続人の確定(戸籍の確認)
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相続財産の調査(プラス・マイナス両方)
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相続方法の選択(承認・放棄)
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遺産分割協議(相続人全員で分け方を話し合う)
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名義変更・申告(不動産登記や相続税申告など)
事例:借金も相続されるケース
例えば、Aさん(被相続人)が1,000万円の貯金と800万円の住宅ローン残債を残して亡くなった場合、相続人は両方を引き継ぎます。
この場合、相続人は差し引き200万円のプラス財産になりますが、もし借金が貯金を上回っていたら「相続放棄」や「限定承認」を検討する必要があります。
まとめ
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相続とは、亡くなった人の権利や義務を引き継ぐこと
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財産にはプラスもマイナスもある
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相続は発生したら必ず対応が必要
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放棄や限定承認など、自分を守る方法もある
正しい知識を持っておくことが、トラブルを防ぐ第一歩です。
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