「パートやアルバイトでも社会保険に入れるの?」と疑問に思う方は多いのではないでしょうか。
実は、労働時間が正社員より短くても、一定の条件を満たすと 短時間労働者 として健康保険や厚生年金保険に加入できます。
この記事では、短時間労働者の定義や加入条件を、わかりやすく解説していきます。
短時間労働者とは?
短時間労働者とは、次のような事業所に勤務し、正社員の4分の3未満の労働時間・日数で働く人を指します。
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特定適用事業所(従業員101人以上の企業など)
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任意特定適用事業所(従業員100人以下でも労使合意で対象となる事業所)
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国や地方公共団体に属する事業所
呼び方は「パート」「アルバイト」「契約社員」などさまざまですが、いずれも条件を満たせば短時間労働者に該当します。
社会保険に加入できる条件
短時間労働者が社会保険に加入できるかどうかは、以下の 3つの条件 をすべて満たすかどうかで判断されます。
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週の所定労働時間が20時間以上であること
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所定内賃金が月額8.8万円以上であること(年収換算で約106万円以上)
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学生でないこと
この条件をクリアすれば、短時間労働者でも 健康保険・厚生年金保険に加入 できます。
具体例で理解する
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✅ 例1:週25時間勤務、月10万円の給与 → 短時間労働者として社会保険に加入
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❌ 例2:週15時間勤務、月6万円の給与 → 労働時間・給与ともに基準未満のため対象外
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❌ 例3:週25時間勤務、月9万円の給与だが大学生 → 学生のため対象外
短時間労働者の増加と制度の背景
日本では働き方の多様化が進み、扶養内で働くパートや、副業としてアルバイトをする人が増えています。
こうした流れを受け、社会保険の適用範囲は段階的に拡大されており、短時間労働者でも保障を受けやすくなっています。
特に年金については、加入することで将来の 老齢厚生年金 が積み上がり、老後の生活保障につながる点が大きなメリットです。
まとめ
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短時間労働者とは、正社員の4分の3未満の勤務時間・日数で働く人。
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週20時間以上・月8.8万円以上・学生でない、という3条件を満たすと社会保険に加入できる。
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制度拡大により、パートやアルバイトでも年金や医療の保障を受けられる機会が増えている。
働き方が多様化する中、自分の働き方が社会保険に該当するかをしっかり確認することが大切です。
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