確定申告とは、1年間の所得や税金の額を税務署に申告する手続きのことです。
会社員でも副業がある場合や、個人事業主・フリーランスの場合には必ず必要になる重要な制度です。
この記事では、確定申告の基礎から、初心者でも迷わない書き方のポイント、さらにケース別の記入例まで丁寧に解説します。
確定申告とは何か
確定申告とは、前年1年間の所得を集計し、所得税や復興特別所得税の額を計算して税務署に申告する制度です。所得税は源泉徴収でほぼ納められている場合もありますが、医療費控除や住宅ローン控除、雑所得がある場合などは、追加で申告する必要があります。
確定申告には以下の書類があります。
| 書類 | 目的 | 提出対象 |
|---|---|---|
| 第一表 | 収入・所得・控除のまとめ | 全員 |
| 第二表 | 第一表の詳細・根拠 | 全員 |
| 第三表 | 分離課税用 | 分離課税対象者のみ |
| 第四表 | 損失申告用 | 損失申告を行う人のみ |
確定申告書第一表の書き方
第一表は、収入や所得、控除をまとめる書類です。書き方のポイントは次の通りです。
1. 個人情報
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住所・氏名・マイナンバーを記入
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職業欄は具体的に記入(例:会社員、フリーランス、編集者など)
2. 収入金額等
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源泉徴収票に基づき記入
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事業所得、不動産所得、給与所得、雑所得など、項目ごとに整理
3. 所得金額
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収入から必要経費を差し引いた金額を記入
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給与所得者は給与所得控除後の金額を転記
4. 所得から差し引かれる金額
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社会保険料控除、生命保険料控除、扶養控除、基礎控除などを合計して記入
5. 税金の計算
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課税所得 × 税率 − 控除額
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所得税・復興特別所得税の合計を計算し記入
確定申告書第二表の書き方
第二表は第一表の詳細を記入するための書類です。主な項目は以下です。
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総合課税の譲渡所得、一時所得に関する事項
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特例適用条文の記入(住宅ローン控除など)
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保険料控除等の詳細
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本人や配偶者・扶養親族に関する事項
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雑損控除や寄附金控除に関する事項
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住民税・事業税に関する事項
ケース別:給与所得のみの場合の確定申告
給与所得のみの場合の記入例を簡単にまとめると次の通りです。
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住所・氏名を記入
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源泉徴収票の「支払金額」を第一表の給与欄に転記
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給与所得控除後の金額を所得金額に記入
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各種控除(基礎控除・社会保険料控除など)を合計して差し引き
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課税所得を計算し、税額を記入
まとめ
確定申告とは、自分の所得や控除を整理して正しく税金を申告する手続きです。初めての方は書類の種類や書き方が多くて戸惑うかもしれませんが、順番に項目を確認すれば意外と簡単です。
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