純保険料とは

純保険料とは?意味と仕組みをやさしく解説|「大数の法則」との関係も紹介

保険に加入するとき、「この保険料ってどうやって決まっているの?」と疑問に思ったことはありませんか?
実は、保険料はただの“支払い金額”ではなく、その中にはさまざまな費用が含まれています。

この記事では、その中でも**「純保険料(じゅんほけんりょう)」**と呼ばれる、保険の根幹を支える部分について、保険初心者にもわかりやすく解説します。

✅ 純保険料とは?【シンプルに言うと】

純保険料とは、保険会社が将来の保険金の支払いに充てる部分の保険料のことです。
言い換えれば、「保険金の原資」となるお金で、実際の保障のために使われます。

📦 保険料の構成:2つの内訳

保険料は、大きく以下の2つに分けられます。

項目 内容
純保険料 保険金・給付金の支払いに充てるお金(メインの保障部分)
付加保険料 保険会社の運営経費(人件費、広告費など)に使われる部分

💡つまり、保険料のうち純保険料は契約者のために直接使われる部分といえるのです。

📊 純保険料はどうやって計算される?

純保険料の計算には、**「大数の法則」「収支相当の原則」**という考え方が使われています。

▶ 大数の法則とは?

これは統計学の考え方で、「たくさんのデータを集めれば、偶然の偏りは平均化され、一定の傾向が見えてくる」というものです。

例:ある人が1年以内に亡くなるかどうかは偶然に見えるが…

→ 10万人という大きな母集団で見ると、年齢・性別ごとに「何人亡くなるか」の予測はかなり正確になる。

このように、保険会社は大量の統計データに基づいて保険事故(死亡・入院・ケガなど)の発生率を計算しています。

▶ 収支相当の原則とは?

これは「保険会社が長期的に損もしないし儲けすぎもしないように、保険料を設定する」という考え方です。
つまり、契約者全体から集めた純保険料と、将来支払う保険金の合計が、ほぼ同じになるように調整されます。

💡 純保険料はどんな保険にも関係あるの?

はい、生命保険・医療保険・損害保険など、すべての保険商品において純保険料は存在します
特に、保険料が割安なネット保険や団体保険などでは、付加保険料を抑えることで、純保険料の割合が相対的に高くなる傾向があります。

🔍 実生活での例:純保険料の重要性がわかるシチュエーション

例:2つの医療保険を比較しているAさん

  • A社の保険:月額2,000円。給付内容は十分だが、知名度の高い保険会社

  • B社の保険:月額1,500円。内容はほぼ同じ。ネット専用商品で営業費用を削減

この場合、B社の保険は付加保険料が少なく、純保険料に多く回している可能性があると言えるかもしれません。
つまり、「コストパフォーマンスの高い保険」として魅力的な選択肢となる可能性もあります。

✅ まとめ:純保険料を知ることは「保険の中身」を知ること

項目 内容
純保険料とは? 保険金の支払いに充てられる部分の保険料
構成 保険料=純保険料+付加保険料
計算根拠 大数の法則、収支相当の原則
意味 加入者全体でリスクを平準化し、公平に保険を運営する基盤

さらに参照してください:

条件付契約とは?健康状態によってつけられる条件の内容と注意点を解説