老齢厚生年金(ろうれいこうせいねんきん)とは、会社員や公務員として働き、厚生年金保険に加入していた人が、老後に受け取ることができる公的年金です。
基礎部分となる「老齢基礎年金」に上乗せして支給される仕組みになっており、現役時代の給与や賞与、加入期間によって受給額が変わります。
老齢厚生年金を受け取るための条件
老齢厚生年金を受け取るには、以下の条件を満たす必要があります。
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厚生年金に加入していた期間があること
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会社員や公務員として働いた経験があれば対象になります。
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老齢基礎年金を受給できる資格期間(10年以上)を満たしていること
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厚生年金だけでなく、国民年金の加入期間や免除期間なども合算されます。
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受給開始年齢
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原則:65歳から支給開始
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特別支給の老齢厚生年金:1959年4月1日以前生まれの方には、報酬比例部分が60歳以降から支給される制度が残っています。
老齢厚生年金の計算方法
老齢厚生年金の額は、現役時代の標準報酬月額(給与や賞与をもとに決められた金額)と加入期間をもとに計算されます。
基本的な計算式(簡易)
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報酬比例部分
現役時代の平均標準報酬 × 5.481/1000 × 加入月数(2003年3月までの期間は別計算) -
経過的加算
老齢基礎年金との調整分
実際の年金額は、日本年金機構から送付される「ねんきん定期便」で確認できます。
具体的なシミュレーション例
たとえば、厚生年金に40年間加入し、平均標準報酬月額が30万円だった場合、概算では以下のように計算されます。
30万円 × 5.481/1000 × 480か月 = 約790万円(報酬比例部分の合計)
これを年金額に換算すると、年間約100万円前後の老齢厚生年金が支給されるイメージです。
※実際は賞与や加入時期なども反映されるため、正確には「年金定期便」で確認する必要があります。
老齢基礎年金との違い
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老齢基礎年金:国民年金に基づく、すべての人が対象の年金(満額で年間約79万円程度)
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老齢厚生年金:厚生年金に加入していた人が対象で、基礎年金に「上乗せ」して支給される
つまり、会社員や公務員だった人は「老齢基礎年金+老齢厚生年金」の2階建てで受給できます。
まとめ
老齢厚生年金は、会社員や公務員として厚生年金に加入していた人が受け取れる公的年金で、老後の収入の柱となる大切な制度です。
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原則65歳から受給開始
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受給額は「給与水準」と「加入期間」で決まる
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基礎年金に上乗せして支給されるため、自営業より受給額が多くなる傾向
将来の年金額は「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認できます。早めに確認して、老後の資金計画を立てておくことが安心につながります。
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