生命保険に加入していると、毎月または毎年、決まった期日までに保険料を支払う必要があります。でも、うっかり支払いを忘れてしまったり、口座残高が足りなかったりすることもありますよね。
そんなときに役立つのが、**「自動振替貸付制度(じどうふりかえかしつけせいど)」**です。
🔍 自動振替貸付制度とは?
自動振替貸付制度とは、生命保険に解約返戻金(かいやくへんれいきん)がある場合に、保険会社が未払いの保険料を自動的に立て替えてくれる仕組みです。
つまり、支払いが遅れても、すぐに保険が失効してしまうわけではなく、「保険を守るための制度」と言えます。
🕒 仕組みと流れ
生命保険では、保険料の支払いが遅れた場合、以下のような流れになります。
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払込猶予期間(はらいこみゆうよきかん)
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支払期日を過ぎても、一定期間(通常1ヶ月程度)は支払いを待ってもらえる猶予があります。
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この間に保険料を払えば、何の問題もありません。
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猶予期間を過ぎた場合
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このときに適用されるのが自動振替貸付制度です。
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解約返戻金がある契約なら、その返戻金の一部を使って、保険会社が未払いの保険料を自動で立て替えてくれます。
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立て替えができない場合
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解約返戻金が少ない、またはすでに貸付の限度を超えている場合は、**保険が失効(契約終了)**してしまうこともあります。
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💡 実際のケースでイメージしよう
例:ある月に保険料の口座引き落としに失敗してしまった場合
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→ まずは払込猶予期間がスタート。
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→ その期間が過ぎても支払いがないと…
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→ 解約返戻金が十分にあれば、自動振替貸付制度が発動。
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→ 保険契約は継続され、保障は維持される。
つまり、万が一のときに保険が使えなくなるリスクを回避できるのです。
⚠ 注意点とポイント
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この制度は「借金」にあたるため、立て替えられた金額には利息がつきます。
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そのまま放置していると、解約返戻金がどんどん減ってしまう可能性も。
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定期的に保険会社から送られる「契約内容のお知らせ」などで、貸付残高や利息の確認をしましょう。
📝 まとめ:自動振替貸付制度は“安心”のための仕組み
自動振替貸付制度は、うっかり保険料を払い忘れてしまったときでも、大切な保障を維持できる仕組みです。
ただし、あくまで「一時的な立て替え」であり、本来の支払い義務が免除されるわけではありません。制度をうまく活用しつつ、早めの対応を心がけましょう。
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