「自動車総合保険(じどうしゃそうごうほけん)」という言葉を聞いたことがありますか?
この保険は、自動車事故に備える任意保険の中でも、複数の補償をパッケージ化した内容になっており、運転する人にとって非常に重要な保険です。
この記事では、自動車総合保険の内容や種類、「SAP」や「BAP」との違いまでを、初心者にもわかりやすく解説します。
🚗 自動車総合保険とは?
自動車総合保険とは、以下の5つの補償を1つにまとめた任意保険のパッケージのことを指します。
📌 含まれる補償内容(PAP=Package Automobile Policy)
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対人賠償保険:事故で他人を死傷させた場合の補償
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対物賠償保険:他人の車や物を壊してしまった場合の補償
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搭乗者傷害保険:事故時に車に乗っていた人のケガを補償
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自損事故保険:単独事故(電柱への衝突など)で自分がけがをした場合の補償
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無保険車傷害保険:相手が無保険だった場合のケガ・死亡の補償
このように、PAPでは事故による損害の多くを幅広くカバーできるのが特徴です。
📘 「SAP」「BAP」との違いは?
自動車総合保険には、実はいくつかの種類があります。代表的なものが以下の2つです。
✅ SAP(Special Automobile Policy)=自家用自動車総合保険
PAPに車両保険が追加された内容で、自家用車向けに提供されています。
SAPに含まれる補償(6項目)
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対人賠償保険
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対物賠償保険
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搭乗者傷害保険
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自損事故保険
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無保険車傷害保険
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車両保険 ←★ここがポイント!
車両保険とは、自分の車が壊れたときの修理費を補償してくれる保険です。盗難・自然災害による被害もカバーされる場合があります。
例:台風で飛来物が車に当たり、ボディが破損した → 車両保険で修理費用をカバー
✅ BAP(Basic Automobile Policy)=一般自動車保険
BAPは加入者が必要な補償だけを選んで加入するタイプの保険です。
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対人のみ加入
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対人+対物だけ加入
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車両保険なしで安く抑える など
カスタマイズ性が高く、「必要な補償だけ欲しい」という方に向いていますが、補償の抜け漏れには注意が必要です。
📝 自動車総合保険のメリット・デメリット
メリット
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✅ 複数の補償をまとめて契約できてラク
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✅ 示談交渉も保険会社が代行してくれる
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✅ 万が一の事故時に安心感がある
デメリット
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❌ 補償が多いため保険料がやや高めになる
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❌ 内容をよく確認せず加入すると、重複や不要な補償があることも
💡 どんな人に向いている?
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初めて車を持つ方
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家族で車を共有する方
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事故時の交渉やトラブル対応に不安がある方
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一通りの補償をまとめて確保したい方
まとめ|自動車総合保険は“基本をしっかり備える”パッケージ
自動車総合保険は、「もしも」の時に備えるための基本がそろった安心のパッケージ保険です。
運転に慣れていない方や、万が一のトラブル時に手厚いサポートが欲しい方には特におすすめです。
加入を検討する際は、「SAP」や「BAP」との違いも踏まえて、自分に合った補償内容を選ぶようにしましょう。
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