「良性腫瘍(りょうせいしゅよう)」という言葉は、健康診断や病院での検査結果で耳にすることが多いですが、がん(悪性腫瘍)とは何が違うのか不安になる方も少なくありません。
この記事では、良性腫瘍の特徴や代表的な種類、治療が必要なケース、さらに医療保険との関わりについてわかりやすく解説します。
良性腫瘍とは?
良性腫瘍とは、細胞が異常に増殖してできた腫瘍のうち、増殖のスピードが緩やかで、周囲の組織に深く入り込んだり、転移したりしないもの を指します。
特徴
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増殖のスピードが遅い
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他の臓器に転移しない
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命に直結するリスクは低い
ただし、大きさや発生部位によっては臓器を圧迫し、症状を引き起こすことがあります。そのため、必ずしも「放置してよい」というわけではありません。
良性腫瘍と悪性腫瘍(がん)の違い
腫瘍には大きく分けて「良性腫瘍」と「悪性腫瘍(がん)」があります。
特徴 | 良性腫瘍 | 悪性腫瘍(がん) |
---|---|---|
増殖スピード | 緩やか | 速い |
浸潤(周囲への広がり) | しない | する |
転移 | しない | する |
命への影響 | 基本的には少ない | 放置すると生命に危険 |
良性腫瘍は基本的に「命を脅かさない」点が最大の違いですが、圧迫や症状によっては治療が必要です。
代表的な良性腫瘍の種類
良性腫瘍は体のさまざまな部位に発生します。代表的なものは以下の通りです。
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子宮筋腫:子宮の筋肉にできる腫瘍。女性に多く、月経異常や不妊の原因になることもある。
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脂肪腫:皮膚の下にやわらかいしこりとしてできる。多くは無害だが、大きくなると切除を検討。
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ポリープ:胃や大腸などの粘膜にできる突起。中にはがん化する可能性のあるものもある。
良性腫瘍の治療が必要なケース
良性腫瘍は必ずしも治療が必要とは限りませんが、以下のような場合には外科的切除や治療が検討されます。
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腫瘍が大きくなり、臓器を圧迫して症状が出ている
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将来的に悪性化するリスクがあると判断された
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見た目や生活の質(QOL)に影響している
たとえば、子宮筋腫による大量出血や不妊リスク、消化器ポリープのがん化リスクなどは治療対象となります。
良性腫瘍と医療保険の関係
良性腫瘍の治療にかかる費用は、公的医療保険の対象となります。入院や手術が必要な場合は、3割負担で医療を受けられます。
さらに、民間の医療保険やがん保険に加入している場合、以下のような保障を受けられることがあります。
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医療保険:良性腫瘍の摘出手術や入院も給付対象となる
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がん保険:悪性腫瘍のみ対象で、良性腫瘍は対象外が一般的
そのため、「がん保険」だけに加入している方は、良性腫瘍による治療費がカバーされない可能性があります。バランスよく備えるなら「医療保険+がん保険」の組み合わせがおすすめです。
まとめ
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良性腫瘍は 増殖が緩やかで転移しない腫瘍 のこと
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悪性腫瘍(がん)とは異なり、命に直結するリスクは低い
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子宮筋腫・脂肪腫・ポリープなどが代表例
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大きさや部位によっては治療が必要になる場合もある
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公的医療保険の対象であり、医療保険で備えることが可能
良性腫瘍と診断されても、すぐに不安になる必要はありません。とはいえ、放置して良いものと治療が必要なものがあるため、医師の診断に基づき適切に対応することが大切です。
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