保険の説明を読んでいると「補償(ほしょう)」という言葉をよく目にします。
しかし、「保障」や「保証」も同じ「ほしょう」と読むため、違いがよく分からない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、損害保険における補償の意味や、生命保険で使われる「保障」との違いを、初心者にもわかりやすく解説します。
補償とは?
補償(ほしょう)とは、事故や災害などによって生じた損害を金銭で埋め合わせることを意味します。
損害保険においては、被保険者が所定の支払事由(事故・災害など)に該当したとき、被った損害額に応じて保険金が支払われる仕組みのことを「補償」と呼びます。
具体例
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自動車保険で、交通事故により相手の車を壊してしまった場合、その修理費用を補償
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火災保険で、火事によって家や家具が焼失した場合、その損害額を補償
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旅行保険で、旅行中のケガや盗難被害にあった場合、その治療費や損失額を補償
このように、補償は「モノや財産の損害」に対応するのが特徴です。
「補償」「保障」「保証」の違い
同じ読み方をする「ほしょう」という言葉には、「補償」「保障」「保証」があります。
保険の文脈でよく出てくるのは「補償」と「保障」で、それぞれの意味は次のとおりです。
用語 | 主に使われる分野 | 意味 |
---|---|---|
補償 | 損害保険 | モノや財産の損害を金銭で埋め合わせること |
保障 | 生命保険 | 入院・死亡など人のリスクを経済的に支えること |
保証 | 契約・取引など | 約束の履行や債務を肩代わりすること(例:保証人) |
👉 ポイントは、
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生命保険 → 保障
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損害保険 → 補償
と覚えておくと混乱しにくいでしょう。
補償の代表的な種類
補償内容は保険商品によって異なりますが、代表的なものを挙げると以下のとおりです。
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対人補償:交通事故で相手をケガさせた場合の治療費や慰謝料
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対物補償:事故で相手の車や建物を壊してしまった場合の修理費
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火災補償:火災や落雷などで住宅や家財に損害が出た場合の補填
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盗難補償:盗難による損害を補う補償
補償があることで、予期せぬ事故や災害に遭遇しても経済的な負担を軽減できます。
まとめ
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補償(ほしょう)とは、損害保険において事故や災害で発生した損害額を埋め合わせる仕組み
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保障は生命保険で使われ、人のリスクを支える意味で用いられる
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自動車保険・火災保険・旅行保険など、さまざまな損害保険に補償が備わっている
補償内容は保険商品によって大きく異なるため、自分に必要な補償が備わっているかをしっかり確認して加入することが大切です。
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