診査医とは

診査医とは?生命保険の契約にかかわる重要な医師の役割をわかりやすく解説

生命保険に加入するときに「診査医(しんさい)」という言葉を目にしたことはありませんか?
診査医は、保険契約の審査において重要な役割を果たす医師のことを指します。

本記事では、「診査医」とは何か、どんな人が診査医になるのか、告知義務との関係、そして注意すべきポイントまでをわかりやすく解説します。

✅ 診査医とは?

**診査医(しんさい)**とは、生命保険に加入する際の健康診査を行う医師のことです。
生命保険会社は、被保険者(保険をかけられる人)の健康状態をチェックするために、診査医による面接や検査を実施します。

✅ 診査医の2つの種類

診査医には、主に以下の2タイプがあります。

種類 説明
社医(しゃい) 生命保険会社の職員として雇用されている医師
嘱託医(しょくたくい) 生命保険会社から業務委託を受けて診査を行う医師(多くは開業医など)

● 嘱託医とは?

もともと「嘱託医」は、行政機関・病院・介護施設などから特定の業務を委託される医師のことを指します。
生命保険の分野では、保険会社に委託されて診査を行う医師のことを特に嘱託医と呼びます。

✅ 診査医の主な業務内容

診査医の主な業務は、以下のような健康状態の確認です。

  • 問診(過去の病歴、手術歴、服薬状況など)

  • 聴診・視診・打診・触診

  • 身長・体重・血圧の測定

  • 必要に応じて、採血や尿検査など

これらの診査結果は、生命保険会社が「保険契約を結ぶかどうか」や「どのような条件で契約するか」を判断する材料になります。

✅ 診査医と「告知義務」の関係

生命保険の契約では、「告知義務」というルールがあり、被保険者は診査医に対して過去の傷病歴や現在の健康状態、職業などを正確に申告する必要があります。

● 告知義務違反とは?

もし、以下のような行為があった場合、「告知義務違反」として契約が無効または解除される可能性があります。

  • 過去にかかった病気を「ない」と答える

  • 通院中であるにもかかわらず、「通っていない」と申告

  • 実際の職業とは異なる内容を告知

🔍 具体的な事例:

例)1年前に心臓病で入院していたが、「問題なし」と申告して保険契約。
→ 契約後、心疾患で亡くなった場合、告知義務違反により保険金が支払われないことも。

✅ 診査医とのやり取りで気をつけること

  1. ありのまま正直に答えること
     →「軽い風邪だったから」と思っても、医師の判断を仰ぐのがベストです。

  2. 不安な点があれば事前にメモしておく
     → 持病や通院歴、服薬内容は、忘れがちなので整理しておきましょう。

  3. 職業についても正確に伝えること
     → 危険を伴う職業(建設作業員、パイロットなど)は契約条件に影響する場合があります。

 

✅ 診査医は公平な立場の医師

診査医は、被保険者と保険会社の間に立ち、あくまで公平・中立な立場で診査を行います。
診査医の役割は「保険会社のために不合格にすること」ではなく、「リスクを正しく把握し、適正な契約条件を導くこと」です。

そのため、リラックスして正確な情報を伝えるようにしましょう。

まとめ|診査医の存在が生命保険の公平性を支えている

診査医は、生命保険の健全な運営にとって欠かせない存在です。
加入者の健康リスクを適切に評価し、保険料や保障内容の適正化を図るために、専門的な視点から診査を行っています。

診査医とのやり取りの際は、告知義務を意識しながら正直に、ありのままの情報を提供することが、安心して保険に加入するための第一歩です。

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