財形貯蓄積立保険とは

財形貯蓄積立保険とは?給与天引きでコツコツ貯められる保険型積立のしくみを解説

「貯金をしようと思っても、なかなか続かない」
そんな方におすすめなのが、**会社の給与から自動で積み立てられる「財形制度」**です。

なかでも、使い道が自由で気軽に始めやすいのが「財形貯蓄積立保険(ざいけいちょちくつみたてほけん)」。
本記事では、制度の特徴やメリット、注意点までわかりやすく解説します。

✅ 財形貯蓄積立保険とは?

財形貯蓄積立保険」とは、給与から天引きして積み立てる貯蓄型の生命保険のひとつです。

特定の目的(住宅や老後など)に限定されないのが大きな特徴で、自由な使い道が可能。
ただし、利子には20%の源泉分離課税がかかる点には注意が必要です。

💡 財形制度とは?

「財形貯蓄積立保険」は、「財形制度(勤労者財産形成制度)」の枠組みの中で利用できる保険商品です。

▶ 財形制度のポイント

  • 主に会社員が対象

  • 給与天引きで無理なく貯蓄

  • 目的に応じて3つの制度がある

  • 国による税制優遇もあり(※本商品は対象外)

 

🏦 財形制度で利用できる3つの積立タイプ

種類 目的 税制優遇 備考
財形年金積立保険 老後資金 ○(利子非課税) 60歳以降に年金形式で受取
財形住宅貯蓄積立保険 住宅取得・リフォーム ○(利子非課税) 購入や増改築が条件
財形貯蓄積立保険 自由用途 ×(利子課税あり) 用途に制限なしで使いやすい

📌 財形貯蓄積立保険の主な特徴

✅ 1. 自由に引き出せる柔軟性

財形貯蓄積立保険は、必要なときに中途解約・引き出しが可能
急な出費にも対応しやすいため、「流動性の高い保険型貯蓄」として活用できます。

✅ 2. 保険機能つきで安心

貯蓄目的の商品ですが、保険ならではの死亡保障機能もあります。

たとえば、不慮の事故で契約者が亡くなった場合、払込保険料の累計額の5倍程度の災害死亡保険金が支払われる商品もあり、万が一の備えとしても心強いです。

✅ 3. 積立が習慣化しやすい

毎月の積立が給与天引きで自動的に行われるため、計画的に貯蓄ができます。
「気づいたら引き出してしまっていた…」という失敗も防げます。

⚠️ 注意点|税制上の優遇はなし

「財形年金積立保険」や「財形住宅貯蓄積立保険」とは異なり、財形貯蓄積立保険には利子の非課税特典がありません
そのため、運用益には20.315%の源泉分離課税が適用されます。

利息の非課税を目的とする場合は、目的別の財形制度(年金・住宅)を選ぶのがベターです。

📝 こんな方におすすめ!

  • 将来のためにコツコツ積立を始めたい会社員の方

  • 給与から自動で貯金したい

  • 保険機能付きの貯蓄を探している方

  • 用途を自由にしたいけど、ある程度の強制力がほしい

 

📚 まとめ|“保険×貯蓄”の賢い選択肢「財形貯蓄積立保険」

財形貯蓄積立保険は、自由度の高い積立型保険商品として、多くの企業で導入されています。
税制優遇こそないものの、給与天引き・中途解約の自由・死亡保障つきという点で、貯めやすさと安心を兼ね備えた制度です。

これから貯蓄を始めたい方や、保険も兼ねて資金を準備しておきたい方にとって、有力な選択肢となるでしょう。

まずは勤務先で「財形制度」が導入されているかを確認し、自分に合った商品を選んでみてください。

さらに参照してください:

財形年金積立保険とは?老後の備えに最適な積立型保険のしくみとメリットを解説