追納とは

追納とは?メリット・注意点をわかりやすく解説

「学生納付特例や免除を受けていたけど、後から年金を満額もらえるようにしたい」
そんなときに役立つのが 国民年金保険料の追納(ついのう)制度 です。
この記事では、追納の仕組みやメリット、注意点について、年金の専門家がわかりやすく解説します。

追納とは?

追納とは、過去に 国民年金保険料の免除や猶予を受けた期間 について、後から保険料を納め直すことをいいます。

具体的には、以下のようなケースで対象となります。

  • 学生納付特例を利用した期間

  • 保険料の免除(全額免除・一部免除)を受けた期間

  • 納付猶予制度を利用した期間

追納をすることで、その期間も「納付済み期間」として扱われ、将来の 老齢基礎年金額を増やすことが可能 になります。

追納できる期間

追納できるのは、免除や猶予を受けた期間から 10年以内 です。
ただし、古い期間から順に追納していく仕組みとなっており、3年以上前の保険料を追納する場合は 加算額(利息のようなもの) が上乗せされます。

👉 例:2020年度に免除を受けた保険料 → 2030年度まで追納可能

追納のメリット

追納をすることには、次のようなメリットがあります。

  1. 将来の年金額が増える
    未納や免除のままにしておくと、その分だけ老齢基礎年金の受給額が減ります。追納すれば不足分を補えます。

  2. 障害基礎年金や遺族基礎年金の受給要件を満たしやすくなる
    納付済み期間が増えることで、万が一のときにも安心です。

  3. 老後の生活資金を安定させられる
    公的年金はインフレに強い仕組みなので、将来の資産形成の意味でも有効です。

 

追納の注意点

追納を考える際には、次の点に注意しましょう。

  • 収入や生活状況によっては無理に追納せず、将来の家計計画とあわせて検討することが大切です。

  • 3年以上前の分を追納する場合は 加算額 がかかるため、早めに対応する方がお得です。

  • 追納の手続きは 年金事務所 で申請が必要です。

 

まとめ

  • 追納とは:免除・猶予を受けた国民年金保険料を後から納め直すこと。

  • メリット:将来の年金額が増える、万が一のときの保障にもつながる。

  • 注意点:10年以内に追納可能。3年以上前は加算額あり。

将来の年金を少しでも増やしたい方や、老後資金を安定させたい方は、ぜひ早めに追納を検討してみてください。

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