逓増型(ていぞうがた)とは、契約期間中に保険金額が一定額または一定の割合で増えていくタイプの保険を指します。
「逓増」とは段階的に増えることを意味し、時間の経過とともに保障額が大きくなるのが特徴です。
逓増型保険のメリット
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物価上昇への対応が可能
将来のインフレや生活費の上昇に備えられます。
例えば、10年後に物価が20%上がったとしても、保険金額が増えていれば受け取る価値を維持できます。 -
企業のニーズにマッチ
解約返戻金(かいやくへんれいきん)が通常の定期保険より高くなる傾向があり、役員退職金や事業保障の資金準備に活用されることが多いです。 -
保険料は一定
多くの場合、契約期間中は保険料が変わらず、保障だけが増えていきます。
逓増型の主な活用例
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企業の役員退職金積立
長期的に資金を準備する必要があるため、解約返戻金が増える逓増型が向いています。 -
将来の教育資金対策
子どもが成長するにつれ必要な金額が増えるため、逓増型を活用する家庭もあります。
逓増型と逓減型の違い
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逓増型定期保険
保険金額が段階的に増えるタイプ。保険料は一定。 -
逓減型定期保険
逆に保険金額が時間とともに減っていくタイプ。住宅ローンの返済額に合わせた保障設計に向いています。
注意点
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初期の保障額は少ない
契約初期の死亡保険金額が低めなので、早期の大きな保障が必要な場合には不向きです。 -
解約返戻金が高額だが途中解約は損になる場合も
長期契約を前提として設計されているため、短期での解約は返戻率が低いことがあります。
✅ まとめ
逓増型は、保障額が時間とともに増えていくため、インフレ対策や長期的な資金準備に適しています。
特に法人が役員退職金や事業資金を計画的に準備するケースで多く利用されています。
ただし、初期の保障が低めになるため、必要な保障額とのバランスを考えて契約することが大切です。
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