逓減定期保険(ていげんていきほけん)とは、一定期間の保障を持つ定期保険の一種です。
特徴は、保険料は変わらないまま、保険金額(保障額)が段階的に減っていく点です。
たとえば、契約当初は3,000万円の保障があっても、5年ごとなどの一定期間で少しずつ減額され、契約満了時にはゼロになる仕組みです。
なぜ保障が減るのか?
逓減定期保険は、ライフステージに応じて必要な保障額が減っていくケースに対応しています。
代表的なのは子育て世帯です。
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子どもが小さい頃:教育費や生活費が多く必要 → 高い保障が必要
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子どもの独立後:生活費や教育費の負担が減る → 高い保障は不要
このように、必要なときに保障を手厚くし、不要になった分を減らすことで、保険料を抑えることができます。
メリット
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保険料が割安
同じ契約期間の通常の定期保険に比べ、保障が徐々に減るため保険料も低くなります。 -
ライフプランに沿った保障
特に教育費がかかる時期に手厚い保障を確保できます。 -
シンプルな仕組み
保険料は一定で、減額の時期や額があらかじめ決まっているため計画が立てやすいです。
注意点
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契約途中で必要な保障額が急に増えるライフイベント(例:住宅ローンを組むなど)がある場合、カバーしきれない可能性があります。
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保障額が減るペースを事前に確認し、家族の将来設計と合っているかチェックが必要です。
逓減定期保険と逓増定期保険の違い
保険用語としてよく一緒に出てくるのが**逓増定期保険(ていぞうていきほけん)**です。
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逓減定期保険:保険料は同じ → 保障額が段階的に減る
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逓増定期保険:保険料は同じ → 保障額が段階的に増える
逓増型は主に事業保障や借入金の返済額が増える場合に使われます。一方、逓減型は個人の生活設計に合わせた保障減少を目的としています。
まとめ
逓減定期保険は、
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必要なときだけ大きな保障を確保
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不要になれば保障を減らし保険料節約
という合理的な仕組みを持った保険です。
特に子育て世帯や、将来的に大きな保障が不要になることがわかっている人に向いています。
加入を検討する際は、将来のライフプランと保障減少のスケジュールを必ず確認しましょう。
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