自動車保険を選ぶときに「運転者(本人・配偶者)限定割引」という言葉を見かけたことはありませんか?
これは保険料を抑えるための大事なポイントの一つです。
ここでは、この特約の意味や仕組み、メリット・注意点を、初心者にもわかりやすく解説します。
✅ 運転者(本人・配偶者)限定割引とは?
「運転者(本人・配偶者)限定割引」(うんてんしゃ ほんにん・はいぐうしゃ げんていわりびき)とは、保険の補償対象となる運転者を**「契約者本人とその配偶者」だけに限定**することで、保険料を割り引く特約です。
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つまり、自分か配偶者以外が運転する場合は保険が効かない代わりに、保険料が安くなる
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運転者を狭く限定するほど、保険会社にとってリスクが減り、保険料を割引できる仕組み
✅ 他の割引との違い
特に「家族限定割引」と混同しやすいので、違いを整理しましょう。
特約名 | 補償範囲 | 割引率の目安(※保険会社により異なる) |
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全運転者補償 | 誰が運転しても補償 | 割引なし(最も高い保険料) |
家族限定割引 | 同居の親族や別居の未婚の子もOK | 中程度の割引 |
本人・配偶者限定割引 | 本人と配偶者のみ | 最も大きな割引 |
✅ ポイント
「本人・配偶者限定」は家族限定よりさらに範囲が狭く、保険料が安くなりやすいのが特徴です。
✅ 記名被保険者とは?
ここで出てくる「記名被保険者」も重要なキーワードです。
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記名被保険者とは、その車を主に使う人のこと
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保険証券に名前が記載される
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この「本人」と、その配偶者だけが運転する場合に保険が適用される
例えば:
田中さんが記名被保険者で「本人・配偶者限定」をつけた場合、田中さん本人とその配偶者だけが運転するなら補償対象。
✅ 具体的な利用シーンの例
以下のようなケースで「本人・配偶者限定割引」はおすすめです。
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夫婦でしかその車を運転しない
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子どもが免許を取っていない
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友人や親戚に運転を任せる予定がない
逆に、以下のような場合は注意が必要です。
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子どもが免許を取って車を借りる
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両親や兄弟姉妹が運転する可能性がある
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友人に車を貸すことがある
もしこれらの場合に「本人・配偶者限定」をつけていると、その人が運転中に事故を起こしても保険金は支払われません。
✅ 注意点と選び方のポイント
✅ 安さだけで選ばない
運転する可能性のある人をよく考えてから限定を決めましょう。
✅ 途中で変更もできる
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子どもが免許を取ったタイミングで「家族限定」に変更する
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誰が運転するかわからないなら「全年齢・全運転者補償」を選ぶ
✅ 保険会社による呼び方の違いも要注意
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「運転者夫婦限定特約」
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「運転者本人・配偶者限定特約」
など、名称は保険会社ごとに微妙に異なりますが、基本的な仕組みは同じです。
✅ まとめ
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「運転者(本人・配偶者)限定割引」とは
→ 記名被保険者本人と配偶者だけを補償対象に絞り、保険料を安くする特約 -
メリット
→ 保険料が大幅に割引される -
デメリット
→ それ以外の人が運転すると補償されない -
選ぶポイント
→ 誰が運転するかをしっかり確認してから決める
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