遺族基礎年金

遺族基礎年金とは?|受給要件や金額、注意点をわかりやすく解説

「遺族基礎年金って何?」「どんなときにもらえるの?」
遺族年金は大切な家族を亡くしたときに、残された家族の生活を支える公的な年金制度です。

この記事では、「遺族基礎年金」の意味や仕組み、受給要件、金額の目安、注意点を初心者向けにやさしく解説します。

✅ 遺族基礎年金とは?

**「遺族基礎年金(いぞくきそねんきん)」**は、国民年金から支給される公的年金です。

国民年金に加入していた人や、老齢基礎年金の受給資格期間を満たした人が亡くなった場合に、
「子のいる配偶者」または「子」に支給され、遺族の生活を支援します。

🌟 例:どんなときにもらえる?

  • 会社員の夫(国民年金第2号被保険者)が亡くなり、妻と小学生の子どもが残された

  • 自営業の母(国民年金第1号被保険者)が亡くなり、未成年の子どもが残された

➡️ 子どものいる配偶者、または子ども自身が対象です。

✅ 支給対象者は?

遺族基礎年金を受け取れるのは、以下のどちらかです。

✅ 子のある配偶者
✅ 子(※18歳到達年度の末日までの子、または障害状態にある20歳未満の子)

✅ 支給要件

以下の要件を満たす必要があります。

1️⃣ 亡くなった人が、国民年金に加入中 or 老齢基礎年金の受給資格期間を満たしている
2️⃣ 亡くなった人の保険料納付状況が、原則「加入期間の2/3以上納付済み」であること
(※免除期間も含む場合あり)

✅ ただし、亡くなった日が令和8年3月末までの特例で「直近1年間未納なし」でも可。

✅ 遺族基礎年金の年金額(目安)

  • 基本年金額:約78万円(令和6年度水準:約781,700円)

  • 子がいる場合の加算:

    • 第1子・第2子:各 約22万円ずつ加算

    • 第3子以降:各 約7万円ずつ加算

✅ 例:子ども2人がいる配偶者の場合
→ 約78万円 + 22万円 + 22万円 ≈ 約122万円/年

※金額は毎年度改定されます。

✅ 注意したいポイント

✅ 子どもがいない配偶者だけでは受給できない
➡️ 子どもがいない場合は遺族基礎年金の対象外。ただし遺族厚生年金は受給可能なケースあり。

✅ 支給は子どもが18歳到達年度末まで(※障害のある子は20歳未満まで)
➡️ 子どもが大きくなると支給が終了します。

✅ 申請が必要
➡️ 自動的には支給されません。市区町村役場で申請が必要です。

✅ 遺族年金制度の全体イメージ

遺族年金には以下の2つがあります。

種類 支給元 対象者 主な対象
遺族基礎年金 国民年金 子のいる配偶者、子 自営業や会社員共通の基礎部分
遺族厚生年金 厚生年金 配偶者、子、父母など 会社員など厚生年金加入者の上乗せ部分

✅ まとめ

「遺族基礎年金」は、家計を支える大黒柱を失ったときに、残された子どもと配偶者を支援する大切な仕組みです。

✅ 子どものいる配偶者や子が対象
✅ 保険料納付要件を満たすことが必要
✅ 年金額は子の数で変わる

将来に備えるためにも、制度の内容を理解しておくことが大切です。

さらに参照してください:

遺族共済年金とは?国家公務員や地方公務員の遺族が受け取れる年金を解説