がんや心筋梗塞、脳卒中といった重い病気は、命の危険だけでなく、治療費や生活費など経済的な負担も大きくなります。
そんな「三大疾病」に備えるのが、**重大疾病保障保険(特定疾病保障保険)**です。
この記事では、「重大疾病保障保険とは何か」「どんなときに保険金が支払われるのか」「契約前に注意すべきポイント」などを、初心者にもわかりやすく解説します。
✅ 重大疾病保障保険(特定疾病保障保険)とは?
重大疾病保障保険(じゅうだいしっぺいほしょうほけん)とは、がん・急性心筋梗塞・脳卒中のいずれかにかかり、保険会社が定める一定の状態になったときに特定疾病保険金が支払われる保険です。
「特定疾病保障保険」とも呼ばれ、三大疾病に特化した保障内容が特徴です。
🧠 三大疾病とは?
重大疾病保障保険がカバーする「三大疾病」とは、以下の3つの病気を指します。
疾病名 | 解説 |
---|---|
がん(悪性新生物) | 生活習慣や遺伝などが要因となる悪性腫瘍。治療が長期にわたることも多い。 |
急性心筋梗塞 | 心臓の血管が詰まり、心筋が壊死する深刻な疾患。 |
脳卒中 | 脳の血管が詰まる、または破れて脳機能に障害が出る病気(脳梗塞・脳出血などを含む)。 |
💡いずれも医療費が高額になりやすく、一時的に働けなくなるリスクが高い病気です。
💰 保険金の支払い条件は?
重大疾病保障保険では、次のような状態に該当したときに特定疾病保険金が支払われます(保険会社ごとに細かな条件あり)。
✅ がんの場合
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「悪性新生物」と診断されたとき
(※上皮内新生物や一部のがんは対象外となることもある)
✅ 急性心筋梗塞・脳卒中の場合
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発症後一定期間(例:60日以上)労働制限が継続していること
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一定の重篤な後遺症があること
※いずれも「医師の診断書」や「就労不能状態の継続証明」が必要になることがあります。
🔄 契約の仕組みと満期保険金について
重大疾病保障保険は一般的に満期保険金はありません。
ただし、保障期間中に三大疾病にならなかった場合でも、死亡した場合は「死亡保険金」が支払われるタイプ(=重大疾病保障“定期”保険)もあります。
状況 | 支払い内容 |
---|---|
三大疾病に該当 | 特定疾病保険金 |
三大疾病にならずに死亡 | 死亡保険金(契約内容による) |
三大疾病にも死亡にも該当しないまま満期 | 保険金は支払われない(掛け捨て) |
🧾 注意点:契約前に確認しておきたいこと
❗ 契約終了のタイミングに注意
一度、特定疾病保険金を受け取るとその時点で保険契約は終了します。以後、同じ保険からは保障を受けられません。
❗ がんの種類によっては対象外
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「上皮内がん」など、軽度とされるがんは給付の対象外となることがあります。
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「診断確定後○日経過で支払対象」といった条件がある場合も。
❗ 通院や軽症では支払われない場合も
心筋梗塞・脳卒中では、「60日以上の就労不能」など明確な支払い条件を満たす必要があるため、軽症での通院レベルでは保険金が出ない可能性があります。
🏠 こんな人におすすめ
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家族を支える大黒柱で、万が一の病気に備えたい方
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がん家系や生活習慣病のリスクが高いと感じている方
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医療保険ではカバーできないまとまった金額の一時金が必要なケースに備えたい方
✅ まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
保険名 | 重大疾病保障保険(特定疾病保障保険) |
補償対象 | がん・急性心筋梗塞・脳卒中(所定の条件あり) |
保険金の支払い | 条件を満たすと特定疾病保険金を一時金で受け取れる |
満期保険金 | なし(掛け捨てが基本) |
契約終了のタイミング | 特定疾病保険金の受け取り時点 |
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