生命保険の特約に付けられる「障害給付金」について、名前は聞いたことがあっても具体的な内容はよくわからない……という方も多いのではないでしょうか?
この記事では、障害給付金のしくみや対象となるケース、受け取るための条件、注意点などを、生命保険の初心者にもわかりやすく解説します。
✅ 障害給付金とは?
**障害給付金(しょうがいきゅうふきん)**とは、主に生命保険に付加できる「障害特約」などに基づいて支払われる給付金のことです。
給付金とは、病気やケガなどの一定の事由が発生した際に、生命保険会社から契約者や受取人に支払われるお金のこと。入院給付金や手術給付金と同じく、「何かあったときの備え」として重要な役割を果たします。
障害給付金はその中でも特に、「事故や災害などにより一定の障害状態となった場合」に支払われる給付金です。
✅ 支給される条件は?
障害給付金が支払われるには、以下のような条件を満たしている必要があります。
● 事故などの偶発的な出来事であること
障害給付金の支給対象となるのは、交通事故・自然災害・転倒などの突発的なアクシデントが原因で障害を負ったケースです。
● 発生日から180日以内に障害状態に至っていること
事故などが起きた日から**180日以内に、所定の障害状態になっている必要があります。**これを過ぎると、給付対象外となる場合があります。
● 「障害状態」とは?
保険会社の約款(やっかん)では、「障害状態」がどのような症状・後遺症を指すかが細かく定められています。
たとえば:
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片目の失明
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手や足の欠損・機能喪失
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言語・聴覚の著しい障害 など
障害の種類や程度に応じて、「障害給付割合表」に基づき給付金額が決まります。
✅ 実際のシチュエーション例
たとえば、以下のようなケースで障害給付金の対象となる可能性があります。
例1:交通事故で片腕を失った場合
→ 医師の診断と保険会社の確認のもと、「障害状態」に該当すれば所定の給付金が支払われます。
例2:落下事故で下半身不随になった場合
→ 所定の重度障害に該当し、契約していた保険に障害特約があれば、かなり高額な給付金が受け取れることもあります。
✅ 注意すべきポイント
● 事前に「障害特約」が付加されている必要がある
障害給付金は、**すべての保険に標準で含まれているわけではありません。**契約時に「障害特約」をつけておく必要があります。
● 保険会社ごとに定義や支給条件が異なる
「障害状態」の判断基準や給付割合表の内容は、保険会社によって微妙に異なります。加入している保険会社の約款やパンフレットを必ず確認しましょう。
● 医師の診断書や証明書類が必要
給付申請時には、事故の詳細や医師による診断書など、複数の証明書類が求められる場合があります。
手続きをスムーズにするためにも、事前に必要書類を確認しておきましょう。
✅ 障害給付金はどんな人に必要?
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アウトドアや運転をよくする方
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スポーツや現場作業など、ケガのリスクがある仕事に就いている方
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家族に万一のときの生活保障を考えたい方
こうした方には、障害特約の付加を検討しておくと安心です。
✅ まとめ:万が一の事故に備えるための大切な保障
障害給付金は、予期せぬ事故で生活に支障が出るような障害を負ったときに、経済的な支えとなる保障です。
万が一の備えとして、保険に「障害特約」が付加されているかどうか、改めて確認してみてはいかがでしょうか?
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