青色申告とは?|仕組み・メリット・白色申告との違いをわかりやすく解説

青色申告とは?|仕組み・メリット・白色申告との違いをわかりやすく解説

✅ 青色申告(あおいろしんこく)とは?

青色申告とは、正しい帳簿付けを行うことで、税制上のさまざまな特典を受けられる申告方法です。
所得税の申告方式のひとつであり、主に不動産所得・事業所得・山林所得がある人が対象になります。

個人事業主やフリーランスの方がよく利用しており、税務署に事前の申請を行うことで利用可能になります。

🧾 どうして「青色」なの?名前の由来

「青色申告」という名称は、もともと帳簿や書類を青色のインクで記載することが多かったことが由来とされています。
現在ではインクの色に関係なく、申告制度の名称として定着しています。

💡 青色申告をするメリット

青色申告には、白色申告にはない大きな節税メリットがあります。主なものを見てみましょう。

① 青色申告特別控除

  • 最大65万円の所得控除(複式簿記+電子申告等が条件)

  • 単式簿記でも10万円控除が可能

② 家族への給与を経費にできる(専従者給与)

  • 生計を一にする家族に支払う給与を経費として計上できる(要届け出)

③ 赤字の繰越ができる

  • 事業で赤字が出た場合でも、最大3年間繰り越して相殺が可能

🛠 青色申告を始めるには?

ステップ1:税務署に「青色申告承認申請書」を提出

  • 開業から2ヶ月以内、もしくはその年の3月15日までに提出が必要

ステップ2:帳簿をつける

  • 単式簿記または**複式簿記(おすすめ)**で日々の取引を記録

ステップ3:確定申告で提出

  • 毎年2月16日〜3月15日までに、必要書類を揃えて申告します

📌 白色申告との違いは?

比較項目 青色申告 白色申告
所得控除 最大65万円 なし
家族への給与 経費にできる 原則できない
赤字の繰越 可能 不可
帳簿の義務 あり(複式簿記が望ましい) 簡易帳簿でも可
提出の手間 少し複雑 比較的簡単

📚 具体的な事例

たとえば、フリーランスのデザイナー・山田さんは年間所得が450万円。
青色申告で65万円の控除を受けることで、課税所得が385万円に軽減され、結果として数万円の節税につながります。

また、山田さんはパートで手伝う奥さんに月5万円の給与を支払っており、年間60万円が経費として認められることで、さらに節税効果がアップします。

🔍 こんな方におすすめ

  • フリーランス(ライター、デザイナー、エンジニアなど)

  • 副業で収入を得ている会社員

  • 不動産収入がある方

  • 家族と一緒に事業をしている方

📝 まとめ:青色申告は節税の第一歩!

青色申告は少し手間がかかる分、得られるメリットが非常に大きい制度です。
個人事業主・副業をしている方にとって、正しく理解して活用することで、毎年の税負担を大きく減らすことができます。

これを機に、ぜひ一度「青色申告」を検討してみてはいかがでしょうか?