預金保険機構とは

預金保険機構とは?初心者にもわかりやすく解説

銀行や信用金庫にお金を預けている私たちにとって、「もし金融機関が破綻したら自分のお金はどうなるの?」という不安は誰にでもあります。
この不安を解消するために設けられているのが 預金保険制度 であり、その制度を運営するのが 預金保険機構(よきんほけんきこう) です。

預金保険機構の基本概要

  • 正式名称:預金保険機構

  • 英語表記:Deposit Insurance Corporation of Japan(略称:DICJ)

  • 設立:1971年7月1日(預金保険法に基づく認可法人)

  • 出資者:政府、日本銀行、民間金融機関

アメリカの 連邦預金保険公社(FDIC) をモデルに、日本の金融システムの安定を守るために設立されました。

預金保険制度とは?

預金保険制度とは、銀行や信用金庫などが経営破綻した場合に、預金者の財産を守る仕組みです。
この制度によって、金融機関が万一倒産しても預金者は一定額まで保護されます。

保護される金額の目安

  • 元本1,000万円まで とその利息が保護対象

  • 1,000万円を超える部分は保護されません(=ペイオフ制度の解禁)

たとえば、ある銀行に1,200万円預けていた場合、そのうち 1,000万円と利息 は保証されますが、残りの200万円は返ってこない可能性があります。

預金保険機構の役割

預金保険機構には、次のような大きな役割があります。

  1. 預金の払い戻し業務
    金融機関が破綻した際に、預金者へ速やかにお金を返す役割を担います。

  2. 金融機関への資金援助
    経営が厳しくなった金融機関に対し、健全化のための資金援助を行うこともあります。

  3. 金融システムの安定化
    預金者を保護するだけでなく、金融全体の安定を守る仕組みとして機能しています。

 

具体的なケース例

  • ケース1:地方銀行が破綻した場合
    預金者は1,000万円までの預金と利息が保証されます。

  • ケース2:複数の銀行に預けている場合
    各銀行ごとに1,000万円まで保護されるため、リスク分散が可能です。

 

まとめ

預金保険機構は、私たちの大切なお金を守る「最後の砦」です。
普段は意識する機会が少ないかもしれませんが、もしもの時に備えて 「1金融機関あたり1,000万円まで保護される」 という仕組みを知っておくことはとても重要です。

銀行に預けたお金が確実に守られる仕組みがあることで、安心して金融サービスを利用できるのです。

さらに参照してください:

預金保険制度とは?仕組みと保護の内容をわかりやすく解説