増益率とは

増益率とは?計算方法と株式投資での活用ポイント

会社の業績を評価するうえで欠かせない指標の一つが「増益率」です。増益率は、企業の経常利益が前年と比べてどの程度増加したかを示す指標で、経営状態や成長力を把握するうえで重要です。この記事では、増益率の計算方法や株式投資における活用方法をわかりやすく解説します。 増益率とは 増益率とは、企業の経常利益が前年に比べてどれだけ増加したかを割合で示したものです。企業の収益力や成長力を把握するための基本的な指標であり、株式投資の判断材料としても活用されます。 増益率の計算方法 増益率は次の式で計算できます。 増益率(%)=(今年度の経常利益 ÷ 前年度の経常利益…
増資とは

増資とは?種類・目的・企業が行う理由をわかりやすく解説

企業が成長を続けていく中で、事業拡大や設備投資などに必要となるのが「増資(ぞうし)」です。増資は、会社が新たに資金を調達し、資本金を増やす重要な経営手段のひとつです。この記事では、増資の基本的な仕組みから種類、そして企業が増資を行う目的までをわかりやすく解説します。 増資とは 増資とは、会社が資本金を増やすために新たな資金を調達することをいいます。主に新しい株式(新株)を発行して投資家などからお金を集める方法が一般的です。増資によって企業は事業資金を確保し、設備投資や研究開発、借入金の返済などに活用します。 増資の主な種類 企業が行う増資にはいくつかの方法がありますが、代表的なのは次の3つです。 1. 公募増資(こうぼぞうし) 公募増資とは、一般の投資家に対して新株を発行する方法です。証券市場を通じて広く募集されるため、多くの投資家から資金を集めることができます。新株は市場価格よりも数%割安に設定されることが多く、投資家にとっても魅力のある投資機会となります。…
前期損益修正益・前期損益修正損とは

前期損益修正益・前期損益修正損とは?仕訳と税務処理をわかりやすく解説

法人の決算では、過年度の計上ミスが発覚することがあります。 その修正を行う際に用いるのが「前期損益修正益」と「前期損益修正損」です。 今回はこれらの勘定科目の意味や仕訳例、会計・税務上の取扱いを初心者にもわかりやすく解説します。 前期損益修正益とは 前期損益修正益とは、前期以前に計上すべき収益が漏れていた場合に、当期で修正するための勘定科目です。通常、決算確定後の税務調査や取引先との見解の相違などで過去の収益の見落としが判明した際に使用されます。 会計上の考え方 会計では正しい期間損益を計算することが基本です。過去の収益漏れが判明した場合は、当期の特別利益として「前期損益修正益」を計上します。ただし、大企業では「会計上の変更及び誤謬の訂正に関する会計基準」により、当期に計上せず利益剰余金で修正する方法が求められます。中小企業ではこの勘定科目を使用可能です。 税務上の考え方…
税引前当期純利益とは

税引前当期純利益とは?計算方法や経営への活かし方を徹底解説

税引前当期純利益は、企業の税金支払い前の利益を示す重要な指標です。 営業活動や臨時の損益も含めた総合的な利益を把握することで、企業の収益力や経営状況を正確に理解できます。 ここでは、計算方法や損益計算書上の位置づけ、分析のポイントを初心者にもわかりやすく説明します。 税引前当期純利益とは 税引前当期純利益は法人税などを支払う前の利益で、経常利益に特別利益を加え、特別損失を差し引いたものです。特別利益や特別損失は、不動産売却や突発的な災害など、通常の営業活動とは直接関係のない出来事から生じます。利益ではなく損失の場合は税引前当期純損失と呼ばれます。 計算方法 税引前当期純利益は次の式で求められます。 税引前当期純利益…
確定申告とは

確定申告とは?初心者でもわかる書き方とケース別記入例

確定申告とは、1年間の所得や税金の額を税務署に申告する手続きのことです。 会社員でも副業がある場合や、個人事業主・フリーランスの場合には必ず必要になる重要な制度です。 この記事では、確定申告の基礎から、初心者でも迷わない書き方のポイント、さらにケース別の記入例まで丁寧に解説します。 確定申告とは何か 確定申告とは、前年1年間の所得を集計し、所得税や復興特別所得税の額を計算して税務署に申告する制度です。所得税は源泉徴収でほぼ納められている場合もありますが、医療費控除や住宅ローン控除、雑所得がある場合などは、追加で申告する必要があります。 確定申告には以下の書類があります。 書類 目的…
申告納税額とは

申告納税額とは?わかりやすく解説|納付方法と申告が必要な人

「申告納税額」という言葉を聞いたことはあっても、実際にどのような意味なのか、また自分に関係があるのか分からないという方は多いかもしれません。特に会社員の方は、給与から自動的に税金が天引きされているため、あまり意識する機会がないでしょう。 この記事では、申告納税額の基本的な仕組みから、納税の方法・対象となる人まで、税務の専門家として分かりやすく解説します。 1. 申告納税額とは? 申告納税額とは、納税者自身が所得などに基づいて税額を計算し、申告して納める税金のことです。このように「自ら計算して納める」仕組みを 申告納税制度 と呼びます。 たとえば所得税や法人税などがこれに該当し、国や自治体が金額を決める「賦課課税方式(例:固定資産税)」とは異なります。…
ROEとROAの違いとは

ROEとROAの違いとは?意味・計算式・分析方法をわかりやすく解説

企業の収益性を評価する際によく登場する指標に「ROE」と「ROA」があります。どちらも利益の効率性を示す重要な指標ですが、計算式や意味は異なります。この記事では、ROEとROAの基本的な違い、計算方法、目安、そして経営分析への活かし方をわかりやすく解説します。 ROEとは?自己資本利益率の意味 ROE(Return On Equity)は「自己資本利益率」と呼ばれ、自己資本に対してどれだけの利益を上げているかを示す指標です。自己資本とは返済の必要がない資金のことで、株主からの出資金や過去の利益の蓄積(内部留保)などを指します。ROEが高い企業ほど、株主から預かった資金を効率的に運用して利益を上げていると判断できます。 ROEの計算式 ROE(%)= 当期純利益…
その他利益剰余金とは

その他利益剰余金とは?仕組みと内訳をわかりやすく解説

企業の財務諸表を見ていると、「その他利益剰余金」という項目を目にすることがあります。一見難しそうな言葉ですが、実は企業がこれまでの事業活動で稼いだ利益をどのように蓄積・活用しているかを示す重要な指標の一つです。 この記事では、「その他利益剰余金」の意味や内訳、会計処理上のポイントを、初心者にもわかりやすく解説します。 その他利益剰余金とは? その他利益剰余金とは、企業の利益のうち、法定の積立金である「利益準備金」を除いた残りの剰余金を指します。これは貸借対照表(バランスシート)の純資産の部に記載される項目であり、自己資本の一部を構成します。 つまり、会社がこれまでの経営活動で得た利益のうち、株主への配当などで外部に支払われず、社内に留保された利益が「その他利益剰余金」として積み上げられていくのです。 利益剰余金の全体構成 利益剰余金は、会社法上次の2つに分かれます。 利益準備金(法律で積立が義務付けられている部分)…
所得税とは

所得税とは?しくみ・計算方法・控除までわかりやすく解説

所得税は、私たちが働いて得た収入や利益に対して課される、最も身近な国税のひとつです。 会社員から自営業者、投資家まで、すべての個人が対象となります。 この記事では、所得税の基本的な仕組みから計算方法、申告手続きまで、初心者にもわかりやすく整理して解説します。 所得税とは? 所得税とは、個人が1年間に得た**所得(もうけ)**に対して課される税金のことです。法人が納める「法人税」と並ぶ、日本の主要な国税の一つです。 たとえば以下のように、職業や所得の種類によって課税の対象が異なります。 会社員:給与収入に対して課税 自営業者:事業で得た利益に対して課税…
租税公課とは

租税公課とは?初心者でもわかる経理処理の基本と注意点

会社や個人事業を運営していると、必ず発生するのが「税金」や「公的な負担金」です。これらを会計上どのように処理すべきかを表す勘定科目のひとつが「租税公課(そぜいこうか)」です。 この記事では、会計や経理初心者の方にもわかりやすく、租税公課の意味・具体例・処理の注意点を解説します。日々の経理処理で迷わないために、ぜひ最後まで読んで理解を深めましょう。 租税公課とは? 租税公課とは、会社や事業が国や地方公共団体などに支払う税金(租税)や公的な負担金(公課)を処理するための勘定科目です。「公租公課(こうそこうか)」と呼ばれることもあります。 つまり、事業活動を行う上で避けられない“公的な義務的支出”をまとめて処理するための科目です。 「租税」と「公課」の違い 種類 意味…