自動車保険に加入している方なら、「等級」という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
なかでも「3等級ダウン事故」は、保険料に大きな影響を与える重要なポイントです。
今回は、「3等級ダウン事故とは何か」「どんなときに適用されるのか」などを、初心者にもわかりやすく解説します。
✅ 3等級ダウン事故とは?
「3等級ダウン事故(さんとうきゅうだうんじこ)」とは、自動車保険で保険金の請求をした際に、翌年のノンフリート等級が3段階下がる事故のことをいいます。
▶ ノンフリート等級とは?
自家用車を保有している個人が対象となる等級制度で、初めて契約すると「6等級」からスタートし、事故がなければ毎年1等級ずつ上がっていき、最大20等級まで上がります。等級が上がると、保険料が割引される仕組みです。
一方で、事故で保険を使うと等級が下がり、保険料が上がることになります。
✅ どんな事故が「3等級ダウン」になるの?
「3等級ダウン事故」と判定されるのは、以下のような保険金が支払われたケースです。
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対人賠償保険(他人をケガさせた・死亡させた)
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対物賠償保険(他人の車や建物などを壊した)
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車両保険(自分の車の修理費用)
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自損事故保険(単独事故によるケガ・修理費)
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無保険車傷害保険(相手が無保険だった場合の補償)
🔍 たとえばこんなケース
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赤信号で停車中の車に追突してしまい、相手の修理費とケガの治療費が発生した → 対物・対人賠償で保険金が支払われ、「3等級ダウン事故」に該当。
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駐車場の壁にぶつけて自車が破損し、車両保険で修理 → 「3等級ダウン事故」に該当。
✅ 「1等級ダウン事故」「ノーカウント事故」との違いは?
事故の種類によっては、3等級より軽い扱いになるケースもあります。
事故の種類 | 等級への影響 | 具体例 |
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ノーカウント事故 | 等級に影響なし | 飛び石でガラスが割れた、盗難など |
1等級ダウン事故 | 翌年1等級ダウン | 他車運転危険補償など(※) |
3等級ダウン事故 | 翌年3等級ダウン | 対人・対物・車両保険などの請求 |
※保険会社によって定義は異なります。
✅ 3等級下がると、保険料はどうなる?
等級が3つ下がるということは、割引率が下がり、むしろ割増になる可能性があります。
さらに、「事故あり係数」が3年間適用され、保険料が大きく上がるため注意が必要です。
💰 例:15等級(割引あり) → 12等級(事故あり割増)
等級のダウンに加えて、事故ありとみなされることで、実質的な保険料の増加幅はかなり大きくなることもあります。
✅ 保険会社によって違う?必ず確認を
3等級ダウン事故に該当する条件や扱いは、保険会社によって細かな違いがある場合があります。
契約前・保険金請求前には、必ず保険会社へ確認をとるようにしましょう。
📝 まとめ|3等級ダウン事故は慎重な判断が必要!
3等級ダウン事故は、「保険金を請求するかどうか」で翌年以降の保険料が大きく変わる可能性があります。
目先の修理費だけでなく、トータルの負担額を考えて判断することが大切です。
保険を使う前には、「この事故は3等級ダウンになるのか?」「使わずに実費で直すべきか?」といった視点も忘れずに持ちましょう。
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