「元本保証(がんぽんほしょう)」は、金融や投資に関する重要なキーワードのひとつです。
投資初心者でも安心して理解できるように、意味や仕組み、注意点までわかりやすく解説します。
✅ 元本保証の意味
「元本保証」とは、金融商品において投資した金額(元本)が必ず戻ってくる仕組みのことをいいます。
たとえば、100万円を預けた場合、満期時や解約時に最低でも100万円は戻ってくる約束がある、という意味です。
✅ 元本保証=リスクゼロ?
「元本保証」は一見すると「リスクがゼロ」と思われがちです。
たしかに、投資した元本が目減りするリスクは基本的にありません。
しかし、元本保証だから絶対安全とは言い切れない側面もあります。
✅ 元本保証商品の具体例
① 銀行預金
もっとも身近な元本保証商品が銀行の預金です。
銀行に預けたお金は、原則として元本が保証されています。
ただし注意したいのが**「ペイオフ」制度**。日本では万が一銀行が破綻した場合、預金保険機構が1,000万円まで(元本と利息の合計)を保証します。
1,000万円を超える部分は保証されないため、全額が守られるわけではありません。
✅ 例:ペイオフ時のイメージ
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Aさんの普通預金残高:1,200万円
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銀行が破綻
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預金保険による保証:1,000万円まで
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→ Aさんは200万円分が戻らない可能性がある
② 定期預金
定期預金も元本保証の代表例です。満期まで預ければ預入金額+約束された利息が戻ってきます。
③ 個人向け国債(変動10年など)
個人向け国債(変動金利型10年満期など)は、中途換金時でも元本割れしない仕組みが用意されています。
「国が元本を保証する」という信頼性の高さが特徴です。
✅ 元本保証のメリット
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元本が保証されている安心感
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価格変動リスクが低い
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投資初心者でも始めやすい
✅ 元本保証のデメリット
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リターンは小さい
元本保証商品は、リスクが低い分、金利や利回りは非常に低い傾向があります。 -
インフレリスク
物価が上がると、お金の実質的な価値は目減りします。たとえ nominal な元本が保証されても、購買力が減る可能性があります。
✅ まとめ
「元本保証」とは、投資したお金(元本)が最低限戻ってくる仕組みを意味します。
銀行預金や個人向け国債などが代表例です。
ただし、ペイオフ制度の上限やインフレリスクなど、「リスクゼロ」とは言い切れない面も理解しておきましょう。
投資を検討する際は「元本保証かどうか」だけでなく、自分のリスク許容度や目的に合わせた選択が大切です。
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