生命保険に申し込む際、「健康状態などを記入してください」と言われたことはありませんか?
そのときに使われるのが「告知書(こくちしょ)」です。
実は、この告知書の記載内容は、保険金が受け取れるかどうかを左右するほど重要な役割を持っています。
この記事では、「告知書とは何か?」を保険初心者にもわかりやすく、丁寧に解説します。
📘 告知書とは?
「告知書」とは、生命保険に加入する際に、被保険者の健康状態や職業などを保険会社に伝えるための書類のことです。
保険会社はこの告知書の内容をもとに、「保険の引き受けが可能かどうか」や「どのような条件で契約するか」を判断します。
🤔 なぜ告知書が必要なの?
生命保険は、多くの人が保険料を出し合い、お互いの万が一に備える相互扶助の制度です。
そのため、加入時点で健康状態が思わしくない人や、危険な職業に就いている人が、何の制限もなく保険に加入してしまうと、不公平が生じてしまいます。
この公平性を保つために、加入者には「告知義務」が課されており、その手段が告知書なのです。
🖊 告知書で記載する内容とは?
告知書には、以下のような情報を記入します:
項目 | 内容の例 |
---|---|
過去の傷病歴 | 手術歴、入院歴、通院歴など(通常5年以内) |
現在の健康状態 | 持病の有無、服薬状況、検査中の病気など |
職業・業務内容 | 高所作業、危険物の取り扱いなどがあるか |
また、保険会社によっては告知項目の具体的な期間や内容が異なるため、書類をよく読み、正確に記入することが大切です。
⚠ 告知書に関する注意点
1. 正確に、もれなく書くことが重要
故意に虚偽の情報を記載したり、重要な事実を隠したりすると、「告知義務違反」とみなされ、以下のようなリスクが発生します:
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保険契約が解除・無効となる
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保険金・給付金が支払われない
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他の保険契約にも悪影響が及ぶ
2. 口頭で伝えても「告知」にはならない
営業職員や保険代理店に口頭で病歴などを話しても、それだけでは正式な「告知」とは認められません。
告知書への正しい記載が必要です。
💬 よくある疑問と回答
Q:過去に風邪で病院に行ったことも書く必要がありますか?
A:軽微な症状や1回限りの風邪などは通常記載不要とされていますが、保険会社が求める基準に従って判断することが重要です。
判断に迷ったら、記載するか、事前に確認するのが安全です。
Q:記載ミスに気づいた場合はどうすればいい?
A:契約前であれば、すぐに訂正して再提出しましょう。契約後に発覚した場合は、早めに保険会社へ連絡を。
誤解を防ぐため、正直に申告することが一番のトラブル回避策です。
✅ まとめ
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告知書は、生命保険契約時に健康状態などを保険会社へ伝えるための重要書類。
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記載内容によって、保険契約の可否や条件が決まるため、正確かつ誠実な記入が必須。
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告知義務違反があると、保険契約が無効になり、保険金が支払われないこともある。
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口頭で伝えるだけでは告知にならず、必ず所定の告知書に記入することが必要。
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