自損事故とは

自損事故とは?意味や補償の仕組み、気をつけたいポイントをやさしく解説

交通事故といえば「車同士の衝突」や「人との接触」をイメージしがちですが、実は**「自分だけで起こしてしまう事故」**も少なくありません。たとえば、運転中にハンドル操作を誤ってガードレールにぶつかってしまった…そんなケースが「自損事故(じそんじこ)」です。

本記事では、「自損事故」の定義や補償の仕組み、保険の活用法までをわかりやすく解説します。

✅ 自損事故とは?

自損事故とは、運転者の操作ミスなどによって、単独で起こした事故のことを指します。

▼ 具体的な例

  • カーブでハンドル操作を誤って電柱に衝突

  • 雨の日にスリップして壁に激突

  • 駐車中に柱に車をこすってしまった

このように、**相手がいない=「単独事故」**である点が大きな特徴です。

❌ 自損事故は自賠責保険の対象外?

はい、自損事故は原則として自賠責保険の補償対象外です。

自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)は、他人に与えた損害(人身のみ)を補償する保険のため、自分自身のけがや車の損傷などには対応していません。

💡 自損事故で補償を受けるには?

自損事故によって、運転者や同乗者がけがをした場合は、「自損事故保険(自損事故傷害保険)」や「人身傷害補償保険」によって補償を受けられる場合があります。

▷ 自損事故保険とは?

  • 自動車保険のオプション補償のひとつ

  • 運転者や同乗者が死亡・後遺障害・けがを負った際に、定額の保険金が支払われる

▷ 人身傷害補償保険とは?

  • 自分のけがに対して実際にかかった治療費や休業損害などを補償

  • より手厚く、補償内容が柔軟

🔍 **より実用的なのは「人身傷害補償保険」**ですが、保険料がやや高めになる傾向があります。

🚗 車両の損傷はどうなる?

自損事故で車が壊れた場合には、「車両保険」に加入していれば補償を受けられます。ただし、次の点には注意が必要です:

  • 自損事故は**「一般型車両保険」**でなければ補償対象外になる場合がある

  • 保険を使うと等級(ノンフリート等級)が下がり、翌年の保険料が上がる可能性がある


⚠ 自損事故の注意点

❗ 保険を使うかどうかは慎重に判断

小さなこすり傷や軽度のへこみ程度なら、保険を使わず実費で修理した方が総合的に得になるケースもあります。保険を使うと次年度以降の保険料が上がるからです。

❗ 事故の状況はしっかり記録

たとえ単独事故であっても、事故の状況は写真やメモで記録しておくことが重要です。保険金請求時や修理の際に必要になることがあります。

💬 まとめ:自損事故にも備えておくのが安心

「自分だけの事故だから大丈夫」と思いがちですが、自損事故でも大きなけがや高額修理が発生するリスクは十分にあります。
人身傷害補償保険や車両保険をうまく活用し、万が一の備えを整えておくことが大切です。

保険内容を見直す際は、自損事故に対する補償がしっかりカバーされているかどうかもぜひチェックしてみてくださいね。

さらに参照してください:

自損事故保険とは?補償内容・対象・注意点までやさしく解説