日帰り入院(ひがえりにゅういん)とは、同じ日に入院して退院する入院形態のことを指します。
名前の通り1日で退院しますが、医療上は「通院」ではなく正式な入院扱いとなる点が大きな特徴です。
日帰り入院の定義
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入院日と退院日が同じ日の入院
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入院基本料が発生するため、医療機関から見て「入院」として取り扱われる
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診療報酬明細書や領収書に「入院」と明記される
たとえ病院に泊まらず帰宅したとしても、診療行為や管理体制によって「入院」と認められる場合があります。
通院との違い
一見すると「午前に来院して午後に帰宅する」という流れは通院と同じに見えますが、医療保険や診療報酬の扱いが大きく異なります。
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通院:外来での診察や治療、薬の処方など
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日帰り入院:医療機関の管理下での治療や手術を受け、入院基本料がかかる
👉 つまり、病院から「入院」として扱われたかどうかが判断のポイントになります。
日帰り入院となるケースの例
実際に「日帰り入院」として扱われやすいケースを見てみましょう。
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内視鏡によるポリープ切除手術
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白内障の日帰り手術
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点滴や検査のための短時間入院
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局所麻酔での外科的手術(切開・縫合など)
これらは安全性や回復の早さから宿泊を伴わずに行われることが多く、入院基本料を伴う入院扱いとなるのが一般的です。
医療保険での日帰り入院の扱い
民間の医療保険では、日帰り入院も入院給付金の対象になる場合がほとんどです。
ただし、契約内容によって以下のような違いがあります。
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1日目から入院給付金が支払われる保険 → 日帰り入院でも給付対象
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「入院は連続5日以上から」などの条件がある保険 → 日帰り入院は対象外
そのため、自分の加入している医療保険が日帰り入院をカバーしているかどうかを確認することが大切です。
まとめ
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日帰り入院とは、入院日と退院日が同日の入院のこと。
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通院と違い、診療報酬上「入院」として扱われ、入院基本料が発生する。
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内視鏡手術や白内障手術などが典型的なケース。
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医療保険では多くの場合、入院給付金の対象になる。
近年は医療技術の進歩により、日帰りでの手術や治療が増えています。
もし加入中の医療保険が「日帰り入院」に対応しているか不安な場合は、契約内容を確認しておくと安心です。
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