保険とは

保険とは?仕組みと種類をわかりやすく解説【初心者向け】

「保険」と聞くと、多くの人が生命保険や自動車保険を思い浮かべるかもしれません。しかし、保険はもっと広い意味を持ち、私たちの生活を支える大切な仕組みです。
本記事では、保険の基本的な考え方や種類、公的保険と民間保険の違いをわかりやすく解説します。

保険とは?基本の考え方

保険とは、将来起こるかもしれないリスク(病気・事故・災害・死亡など)に備える制度です。
人々があらかじめ保険料を出し合い、誰かが「万一」の出来事に遭遇したときに、その費用をみんなで支える仕組みです。

これは「相互扶助(そうごふじょ)」と呼ばれる考え方に基づいており、簡単にいえば 助け合いの仕組みを経済的に形にしたもの が保険です。

身近な例

  • 病気で入院したときに医療費の自己負担が軽くなる(健康保険)

  • 交通事故で他人をケガさせたときに損害賠償を補償してくれる(自動車保険)

  • 家族に万一があったときに残された家族の生活を守る(生命保険)

 

保険の種類 ― 公的保険と民間保険

保険は大きく分けて 「公営保険」と「民営保険」 の2種類があります。

1. 公営保険(社会保険・産業保険)

国や自治体が運営する保険で、日本に住む人は原則として必ず加入します。
代表的なものは次のとおりです。

  • 健康保険:医療費の自己負担を軽減

  • 国民健康保険:自営業者やフリーランスが加入

  • 厚生年金・国民年金:老後の生活を支える

  • 雇用保険:失業時の生活をサポート

  • 労災保険:仕事中のケガや病気を補償

👉 公的保険は「生活の基盤を守るための最低限の保障」を担っています。

2. 民営保険(民間保険)

生命保険会社や損害保険会社など、民間企業が販売している保険です。
公的保険では足りない部分を補う役割があります。

  • 生命保険:死亡保険、医療保険、がん保険など

  • 損害保険:自動車保険、火災保険、地震保険など

  • 個人年金保険:老後資金の準備を目的とした商品

👉 民間保険は「自分や家族のライフスタイルに合わせた安心を追加で備えるもの」です。

保険の仕組みを図解イメージで理解すると…

保険は「多くの人が保険料を出し合う → 誰かに万一のことがあったときに給付金として支払われる」という流れで成り立っています。

例えば、自動車保険に100人が加入していて、1年間に事故を起こすのが3人だとすると、その3人に支払われる保険金は100人の保険料からまかなわれるのです。
つまり、「自分は事故を起こさなくても、誰かを助けるために保険料を払っている」 という相互扶助の考え方がベースにあります。

保険を選ぶときのポイント

保険は「なんとなく入っている」という人も多いですが、選び方を間違えると無駄な出費につながります。
選ぶときは以下を意識すると良いでしょう。

  • 公的保険でどこまでカバーされているか確認する

  • 自分や家族のライフスタイル・リスクに応じて必要な民間保険を選ぶ

  • 保険料と保障内容のバランスをチェックする

 

まとめ

  • 保険は「相互扶助」の仕組みに基づいた経済的な助け合い

  • 公営保険(社会保険・産業保険)は国が運営し、生活の基盤を守る

  • 民営保険は民間会社が販売し、公的保険を補う役割を持つ

  • 保険は「どんなリスクに備えたいか」を考えて選ぶことが大切

さらに参照してください:

保険価額とは?保険金額との違いや超過保険との関係をわかりやすく解説