「将来の年金だけで生活できるか不安…」
そんな方におすすめなのが、付加年金(ふかねんきん)です。国民年金の第1号被保険者(自営業・フリーランス・学生など)が対象となる「上乗せ年金制度」で、少額の保険料で効率的に年金を増やすことができます。
この記事では、付加年金の仕組みやメリット、注意点をわかりやすく解説します。
付加年金(付加保険料)とは?
付加年金とは、国民年金の保険料に月額400円の「付加保険料」を上乗せして納めることで、将来受け取る年金額が増える制度です。
受け取れる額は次の計算式で求められます:
👉 200円 × 納付した月数
たとえば、10年間(120か月)付加保険料を納めた場合、
が基礎年金に上乗せされます。
付加年金のメリット
1. コストパフォーマンスが高い
月400円とわずかな負担で、将来の年金額を着実に増やせます。
支払った保険料の元を取るまでの年数も比較的短く、長生きすればするほど得になります。
2. 手続きがシンプル
申込は市区町村役場で可能。国民年金の口座振替に付加保険料をプラスするだけなので、仕組みはとても簡単です。
3. フリーランス・自営業者向けの制度
厚生年金に加入できない自営業やフリーランスにとって、将来の年金額を増やす数少ない選択肢の一つです。
付加年金の注意点
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国民年金基金に加入している人は利用できない
両方に同時加入することはできません。将来の受給額やライフプランを考えて選びましょう。 -
物価スライドはない
老齢基礎年金は物価変動に応じて調整されますが、付加年金にはスライド制度がありません。そのため、インフレが続くと実質的な価値が目減りする可能性があります。
付加年金を選ぶべき人は?
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自営業・フリーランスで厚生年金に入れない人
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将来の年金額に不安を感じている人
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国民年金基金に加入していない人
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「少額で確実に年金を増やしたい」という堅実な考えの人
まとめ
付加年金は、月400円の追加負担で将来の年金を増やせるシンプルでお得な制度です。特に、自営業者やフリーランスにとっては心強い老後対策になります。
ただし、国民年金基金とは併用できない点や、物価スライドが適用されない点には注意が必要です。
老後資金に不安がある方は、国民年金基金やiDeCo(個人型確定拠出年金)と比較しながら、自分に合った制度を選びましょう。
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