クレジットカード業界では、国際ブランドの中でさまざまな会員区分が設けられています。
その一つが「アソシエイトメンバー」です。
この記事では、Visaのアソシエイトメンバーがどのような役割を持つのか、専門家としてわかりやすく解説します。
■ アソシエイトメンバー(Associate Member)とは?
アソシエイトメンバー(Associate Member) とは、
Visa(ビザ)インターナショナルに加盟している会員企業のうち、プリンシパルメンバーのサポートを受けながらカードの発行や加盟店契約を行う企業のことです。
もっと簡単に言うと、
プリンシパルメンバーの“下位ライセンス”を使ってビジネスを行う会社
というイメージです。
Visaには複数のメンバー区分がありますが、その中でアソシエイトメンバーは比較的参入しやすい立ち位置にあります。
■ プリンシパルメンバーとの違い
Visaでは、メンバー企業が実施できる業務範囲に違いがあります。
| 項目 | プリンシパルメンバー | アソシエイトメンバー |
|---|---|---|
| カード発行 | 可能 | サポートを受けて可能 |
| 加盟店(アクワイアリング)業務 | 可能 | サポートを受けて可能 |
| Visaネットワークへの直接接続 | 可能 | 原則不可(プリンシパル経由) |
| ブランド統括の権限 | 強い | 限定的 |
アソシエイトメンバーは、単独でVisaネットワークへ接続したり、ブランド管理を行うことはできないため、プリンシパルの補助を受けて活動します。
■ 具体的な役割と業務内容
アソシエイトメンバー企業は、プリンシパルメンバーのサポートを受けながら、次のような業務を行います。
● 1. カードの発行(イシュイング)
プリンシパルメンバーのライセンスを利用し、
自社ブランドのクレジットカードやプリペイドカードを発行できます。
例:
「○○銀行Visaカード」をプリンシパルメンバーの管理下で発行するなど。
● 2. 加盟店契約(アクワイアリング)
プリンシパルメンバーの管理下で、以下の業務を行います。
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加盟店の開拓
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契約締結
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売上データの管理
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不正対策のサポート
アクワイアリング業務を部分的に担うケースもあります。
■ アソシエイトメンバーが存在する理由
アソシエイト制度があるのは、Visaネットワークをより多くの企業に開放するためです。
● メリット(企業側)
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Visaブランドを利用できる
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事業コストを抑えてカード業務に参入できる
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プリンシパルメンバーのノウハウを活用できる
● メリット(Visa側)
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市場参入企業が増え、ブランドが拡大
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地域金融機関や専門会社の取り込みが進む
■ 例で理解するアソシエイトメンバー
● 地方銀行がVisaカードを発行するケース
地方銀行が独自にVisaカードを発行する際、
プリンシパルメンバー(大手カード会社など)の管理のもとで発行業務を行うことがあります。
これがアソシエイトメンバーの典型的な形です。
■ まとめ|アソシエイトメンバーはVisaネットワークの“準会員”
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アソシエイトメンバー=プリンシパルメンバーのサポートを受けてカード発行・加盟店契約を行う企業
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Visaネットワークに直接接続できず、業務は部分的に限定される
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地方銀行や専門会社がカードビジネスに参入するための重要な制度
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Visaブランドの普及・拡大において欠かせない存在
Visaの仕組みを理解するうえで、アソシエイトメンバーは知っておきたい基礎用語です。
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