ネットショッピングや公共料金の支払いでよく使われる 「払込票(はらいこみひょう)」。バーコードが印字された紙の請求書で、コンビニや郵便局で気軽に支払える便利な決済手段です。
この記事では、決済分野の専門家として、払込票の仕組みやメリット、オンライン決済との関係までわかりやすく解説します。
払込票とは?基本の定義をわかりやすく解説
払込票とは、バーコードが印字された紙の請求書で、コンビニや郵便局などに持参して支払いを行うための書類です。
主に以下の用途で多く利用されています。
-
通販サイトの商品代金(後払い方式)
-
公共料金(水道・ガス・電気)
-
税金・保険料
-
通信教育・スクール費用 など
オンライン完結型の決済が増えている一方で、払込票は「現金で支払いたい」「ネット決済に不慣れ」という層を中心に、今でも根強く利用されています。
払込票の仕組み:バーコードが果たす重要な役割
払込票には、顧客番号・金額・支払期限・企業コード などの情報が、専用規格でバーコード化されています。
▼ 具体的な支払いの流れ
-
ECサイトや企業が払込票を発行して消費者へ送付
-
消費者はコンビニのレジや郵便局ATMに払込票を持参
-
店員またはATMがバーコードを読み取り、金額が自動反映
-
消費者が現金で支払い
-
その後、決済会社から企業へ「入金通知」が送信される
→ この入金通知により、店舗側は商品の発送やサービス提供を進められる
オンライン決済ではデジタル処理が中心ですが、払込票は「バーコード(一次元コード)」による識別でスムーズに決済が完了します。
払込票が選ばれる理由:消費者・事業者それぞれのメリット
◆ 消費者のメリット
-
現金で支払える
クレジットカードや銀行口座が不要。 -
コンビニで24時間支払い可能
仕事帰りや週末でも支払いできる。 -
個人情報の入力不要
ネットでカード番号を入力する必要がないため安心感が高い。
◆ 事業者のメリット
-
幅広い顧客層に対応できる(高齢層・カード未保有層)
-
後払いサービスなどと相性が良い
-
入金漏れが少ない
払込票の物理的な存在が「支払い忘れの防止」に役立つ。
オンライン決済と払込票:実は深くつながっている
一見アナログに見える払込票ですが、多くのネットショップではオンライン決済の一種として扱われています。
● 「後払い決済サービス」での利用
Paidy、NP後払い、GMO後払いなどの後払い決済では、
ユーザーがコンビニで払込票を使って支払う → 入金通知がECに送られる
というデジタル連携が行われています。
● バーコード決済に進化するケースも
最近では、「紙の払込票に印字されたバーコード」をスマホアプリ(PayPay・LINE Payなど)で読み取り、そのままアプリ内で支払うことも可能です。
払込票は、紙とデジタルがつながる“ハイブリッド型決済”として進化しています。
払込票を導入する際の注意点(事業者向け)
● 手数料が比較的高め
コンビニ収納代行の利用料はクレジットカードより高いケースがあります。
● 入金までタイムラグがある
クレジットカードのように即時ではなく、1〜3日程度かかることが一般的。
● 郵送コスト
紙の払込票を送る場合、印刷・発送コストが発生。
ただし、利用顧客層の幅広さや未回収率の低さを考慮すると、導入の価値は十分にあります。
まとめ:払込票は「紙」と「デジタル」をつなぐ重要な決済手段
払込票は、紙の請求書でありながら、オンライン決済の仕組みと強く連動し、デジタル時代でも必要とされる決済方法です。
-
バーコードによる高速処理
-
現金派ユーザーにも対応
-
後払い決済との相性が良い
-
入金通知システムと連動することでECも運用しやすい
オンラインとオフラインのメリットを組み合わせた、非常に優れた仕組みと言えます。
こちらもご覧ください

