株式投資や投資信託を調べていると、必ず出てくる言葉が「受渡(うけわたし)」です。
一方、FXを中心に取引している方の中には、
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「約定したのに、すぐにお金が動かないのはなぜ?」
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「FXには受渡日がないって本当?」
と疑問に思う方も多いでしょう。
この記事では、FXで5年以上の実務・取引経験を持つ立場から、
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受渡の基本的な意味
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約定日と受渡日の違い
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株式・投資信託とFXの決済の違い
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初心者がつまずきやすい注意点
を、FX初心者にもわかりやすく解説します。
受渡(うけわたし)とは?
受渡とは、
👉 有価証券の売買が成立(約定)したあとに、代金と証券を実際に交換すること
を指します。
もう少し噛み砕くと、
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買い手:お金を支払う
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売り手:株や投資信託などの証券を渡す
このお金と証券の受け渡し=決済が行われる日のことを「受渡日」と呼びます。
約定日と受渡日の違い
投資初心者が混乱しやすいのが、
「約定日」と「受渡日」は同じではないという点です。
約定日とは?
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注文が成立した日
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「売りたい人」と「買いたい人」の条件が一致した瞬間
受渡日とは?
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実際に代金のやり取りが行われる日
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証券会社のシステム上、正式に決済される日
株式取引の受渡日は「約定日+2営業日」
日本の株式取引では、
受渡日は「約定日から2営業日後(T+2)」と決まっています。
具体例
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月曜日に株を買った(約定)
→ 水曜日が受渡日 -
金曜日に株を売った
→ 翌週火曜日が受渡日(途中の土日を除く)
この仕組みを知らないと、
「売却したのに、まだ現金が使えない」
と戸惑うことがあります。
債券・投資信託の受渡日は銘柄ごとに異なる
注意点として、
債券や投資信託は、すべてがT+2とは限りません。
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商品ごとに受渡日が異なる
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数営業日~1週間以上かかるケースもある
特に投資信託は、
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約定日
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基準価額の確定日
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受渡日
がズレることが多く、初心者には少し分かりづらい仕組みです。
FXには「受渡日」がない?その理由
FX(外国為替証拠金取引)に慣れている方は、
「FXには受渡という考え方がない」
と感じるかもしれません。
FXが受渡を意識しなくていい理由
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実際の通貨の受け渡しを行わない
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証拠金を使った差金決済(差額だけのやり取り)
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約定と同時にポジションが反映される
FXでは、
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約定
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評価損益の反映
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決済
がリアルタイムで行われるため、
株式のような「受渡待ち」という概念がほぼありません。
FX経験者が株取引で注意すべきポイント
FXを経験してから株や投資信託を始めると、
次の点で戸惑うことがあります。
① 売却してもすぐに資金が使えない
FXでは決済後すぐに証拠金が戻りますが、
株では受渡日まで現金化されません。
② 受渡日前の資金計画が重要
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受渡前に別の取引をしたい
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出金したい
といった場合、
「いつ資金が使えるか」を必ず確認する必要があります。
まとめ:受渡は「現金が動く日」と覚えよう
受渡について、重要なポイントを整理します。
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受渡とは、売買代金を実際に決済すること
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株式の受渡日は約定日から2営業日後
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債券・投資信託は商品ごとに異なる
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FXは差金決済のため、受渡を意識する場面がほぼない
FXと株式投資では、
取引のスピード感や資金管理の考え方が大きく異なります。
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