FX取引でよく耳にする「円キャリー取引」。
名前は聞いたことがあっても、具体的にどういう仕組みで為替レートに影響するのか、理解している人は意外と少ないです。
この記事では、FX初心者でもわかるように、円キャリー取引の基本から取引での応用まで解説します。
円キャリー取引の基本
円キャリー取引とは、低金利通貨である円を借り入れ、高金利通貨や金融資産に投資して利ざやを稼ぐ取引のことです。日本円で借金をして外貨に交換するため、「円借り取引」とも呼ばれます。
仕組みの例
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日本で短期金利0.1%の円を借りる
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オーストラリアドル(AUD)やニュージーランドドル(NZD)など、金利が高い通貨に替えて運用(例:金利5%)
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運用益+金利差(利ざや)を獲得
この場合、借りた円を売って外貨に替えるので、円安要因として働きます。
為替市場への影響
円キャリー取引は、世界のFX市場や為替レートに直接影響します。
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円安圧力
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多くの投資家が円を売って外貨に替える → 円安傾向
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高金利通貨(AUD/JPY、NZD/JPYなど)が買われやすくなる
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円高圧力
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海外の金融当局が利下げを実施すると、運用利回りが下がり、円キャリー取引の魅力が減少
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投資家は外貨資産を売却 → 円を買い戻す → 円高要因
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FXトレードでの活用例
例えば、AUD/JPYで円キャリー取引が活発な場合:
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豪ドルの金利が高く、円金利が低い状況
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投資家は円を借りてAUDを購入 → AUD買い・円売り → AUD/JPY上昇
逆に、オーストラリアが利下げを行うと:
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投資家がAUD資産を売却し円返済 → AUD売り・円買い → AUD/JPY下落
こうした金利差を意識した通貨ペアの動きを把握することが、FXの戦略立案に役立ちます。
FX初心者が注意すべきポイント
円キャリー取引は魅力的に見えますが、次のリスクもあります。
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為替変動リスク
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借りた円の価値が急騰すると、返済時に損失が拡大
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金利変動リスク
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外貨の金利が下がると利ざやが減少
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思わぬタイミングでの利下げはポジション解消を余儀なくされる
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レバレッジリスク
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円キャリー取引ではレバレッジを使うことが多く、少額の証拠金で大きなポジションを取ると損失も拡大
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FX初心者は、少額でのデモトレードや金利差を意識したシミュレーションから始めることをおすすめします。
まとめ
円キャリー取引は、低金利通貨の円を借り、高金利通貨で運用して利ざやを狙う取引です。FX市場では、円安・円高の要因として非常に重要で、特にAUD/JPYやNZD/JPYの値動きに直結します。
FX初心者でも、円キャリー取引の仕組みを理解し、金利差と為替相場の関係を押さえておくことが、安定した取引戦略の構築に役立ちます。
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