外国株式に投資したいと考えたとき、「国内店頭取引(こくないてんとうとりひき)」という言葉を目にすることがあります。
これは、証券取引所を介さず、投資家と証券会社が直接売買を行う取引方法の一つです。
FXとは異なる仕組みですが、「相対取引」「価格の決まり方」という点で共通点もあり、金融初心者が理解しておくべき重要な取引形態です。
国内店頭取引の仕組みをわかりやすく解説
外国株式の国内店頭取引では、証券会社が投資家の注文の相手方(カウンターパーティ)になります。
つまり、取引所で他の投資家と売買するのではなく、証券会社と直接取引を行います。
具体的な流れは次の通りです。
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投資家が外国株式の「買い注文」を出す
→ 証券会社が自社で保有している株式を売る -
投資家が外国株式の「売り注文」を出す
→ 証券会社がその株式を買い取る
この際、証券会社は海外市場の株価を参考にしつつ、自社で提示した価格で取引を成立させます。
取引できる銘柄は限定されている点に注意
国内店頭取引で売買できる外国株式は、証券会社ごとにあらかじめ決められています。
そのため、海外取引所に上場しているすべての株式を自由に選べるわけではありません。
初心者の方は、
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自分が買いたい銘柄が店頭取引に対応しているか
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どの証券会社が取り扱っているか
を事前に確認することが重要です。
ワンポイント:価格は「社内時価」で決まる
国内店頭取引では、証券会社が自由に価格を決めてよいわけではありません。
日本証券業協会のルールにより、合理的な時価(社内時価)で取引することが義務付けられています。
社内時価とは、
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海外市場の株価
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為替レート
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市場の流動性
などを総合的に考慮して算出された、合理的な価格のことです。
このルールがあることで、投資家にとって極端に不利な価格で取引されるリスクが抑えられています。
FX取引との違い・共通点
FX経験者の方にとっては、国内店頭取引は少し馴染みのある仕組みに感じるかもしれません。
共通点
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証券会社(またはFX会社)が取引の相手方になる
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市場価格を参考にした独自の価格提示が行われる
違い
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FXは通貨ペアを取引するが、国内店頭取引は外国株式
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FXにはレバレッジがあるが、外国株式の店頭取引は現物取引が基本
この違いを理解しておくことで、誤った期待やリスクの取り違えを防ぐことができます。
国内店頭取引を利用する際の注意点
外国株式の国内店頭取引は便利な反面、注意すべき点もあります。
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取引価格は取引所価格と完全に同一ではない
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銘柄数が限られている
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取引時間や注文方法が証券会社ごとに異なる
特に初心者の方は、「なぜこの価格になるのか」を意識しながら取引することが大切です。
まとめ:仕組みを理解すれば安心して外国株投資ができる
外国株式の国内店頭取引は、海外市場に直接アクセスしなくても外国株に投資できる便利な方法です。
一方で、証券会社が相手方となる取引であるため、価格の仕組みやルールを正しく理解しておく必要があります。
FXや他の金融商品と比較しながら仕組みを学ぶことで、より安全で納得感のある投資判断ができるようになるでしょう。
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