株式投資を始めると必ず出てくる言葉のひとつが「株主権」です。
FXにはない概念のため、FX経験者ほど「実はよく分かっていない」というケースも少なくありません。
この記事では、
株主権とは何か、どんな種類があるのかを初心者向けに整理しながら、
FXとの違いも交えてわかりやすく解説します。
株主権とは何か?
株主権とは、株式を取得した人(株主)に与えられる権利の総称です。
株を保有することで、会社に対して一定の権利を持つことになります。
FXでは通貨を売買するだけで、
発行主体(国や中央銀行)に対して権利を持つことはありませんが、
株式投資では「会社のオーナーの一部になる」という位置づけになります。
株主権の2つの基本分類
株主権は、大きく次の2種類に分けられます。
自益権(じえきけん)
株主個人の財産的な利益に関する権利です。
代表的なものは、
-
剰余金分配請求権(配当を受け取る権利)
-
残余財産分配請求権(会社解散時に財産分配を受ける権利)
FXでいえば、
スワップポイントや売買益のように「金銭的リターン」に近いイメージです。
共益権(きょうえきけん)
株主全体の利益や会社経営に関わる権利です。
代表例が、
-
株主総会での議決権
-
会社経営に関する意思決定への参加
FXでは、
取引している通貨ペアの方針に口出しできないのに対し、
株式では会社運営に間接的に関われる点が大きな違いです。
株主権は「行使条件」でも分類される
株主権は、
どれくらい株を持っていれば行使できるかという視点でも分類されます。
単独株主権
1株でも保有していれば行使できる権利です。
たとえば、
-
配当を受け取る権利
-
株主名簿への記載請求など
少額投資家でも認められる基本的な権利です。
少数株主権
一定割合以上の株式を保有していないと行使できない権利です。
代表例として、
-
取締役解任請求権
-
株主総会の招集請求権
などがあります。
これは、
ごく少数の株主が会社経営を混乱させることを防ぐための仕組みです。
なぜ単元株制度があるのか?
「株主なら誰でも議決権を持てばいいのでは?」
と疑問に思う方も多いかもしれません。
しかし、
1株単位の株主すべてに株主総会の通知を出すと、
-
印刷費
-
郵送費
-
管理コスト
が膨大になります。
そのため日本では、
-
一定数の株式を1単元(通常100株)
-
単元株を保有する株主にのみ議決権を付与
という制度が採用されています。
FXトレーダー視点で見る「株主権」の特徴
FXと株式投資を比較すると、
-
FX:価格変動による利益が中心
-
株式:価格変動+株主権による利益・関与
という違いがあります。
特に株式投資では、
-
配当
-
株主優待
-
議決権
といった「保有しているだけで得られる権利」が存在します。
一方で、
経営リスクや企業業績の影響も直接受けるため、
FXとは異なる視点でのリスク管理が必要です。
まとめ|株主権を理解すると株式投資がもっとクリアになる
株主権とは、
-
株式を持つことで得られる権利
-
自益権と共益権に分かれる
-
行使条件によって単独株主権・少数株主権がある
という特徴を持っています。
FX経験者にとっては、
「株式は単なる値動きの商品ではない」
という点を理解することが、
株式投資を始める第一歩になります。
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