FX(外国為替証拠金取引)では経済指標や金利政策が重視されますが、年末年始特有の相場のクセ(アノマリー)も、実際のトレードでは無視できません。
その代表例が、クリスマスラリーです。
本記事では、クリスマスラリーの意味や背景をわかりやすく解説し、FXトレーダーがどのように相場判断へ活かせるのかを丁寧に説明します。
クリスマスラリーとは
クリスマスラリーとは、
12月のクリスマス後から翌年1月にかけて、株価が上昇しやすいとされる現象のことです。
主に米国株式市場で観測されるアノマリーで、
サンタクロースラリーと呼ばれることもあります。
ここでいう「アノマリー」とは、
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理論的な根拠は明確ではない
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しかし、過去の相場で繰り返し観測されている規則性
を指します。
なぜクリスマスラリーが起こるといわれているのか
クリスマスラリーには、いくつかの背景があると考えられています。
節税対策売りの一巡
12月は、
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損失確定による節税対策
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年内にポジションを整理したい投資家の売り
が出やすい時期です。
しかし、クリスマスを過ぎる頃にはこれらの売りが一巡し、
年明けを見据えた買い戻しが入りやすくなるといわれています。
機関投資家・個人投資家の心理
年末年始は、
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新年度相場への期待
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新たな投資計画のスタート
といった前向きな心理が働きやすく、
結果として株式市場が強含みやすい傾向があります。
日本にも似た相場格言がある
日本市場では、
「掉尾(とうび)の一振」という相場格言があります。
これは、
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年末に向けて株価が上昇しやすい
という意味で、クリスマスラリーと同様、
年末特有のアノマリーとして知られています。
FXトレーダーがクリスマスラリーを知るべき理由
「株の話だからFXには関係ない」と思われがちですが、
実際には為替相場にも影響が出ることがあります。
株高=リスクオン=円安になりやすい
クリスマスラリーが意識される局面では、
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米国株の上昇
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投資家のリスク選好姿勢(リスクオン)
が強まりやすくなります。
この場合、
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円売り
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ドル買い
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クロス円の上昇
といった為替の動きが出やすくなります。
実際のFX取引シーンの例
例えば、
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米国株が年末にかけて堅調
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VIX指数が低下
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リスクオンの雰囲気が強い
こうした環境では、
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USD/JPYの押し目買い
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EUR/JPYやAUD/JPYのロング
といった戦略が機能しやすいケースもあります。
クリスマスラリーをFXで活用する際の注意点
アノマリーは必ず起こるわけではない
クリスマスラリーは、
あくまで経験則に基づく現象です。
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金融危機
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地政学リスク
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重要な金融政策イベント
がある年には、年末でも相場が大きく崩れることがあります。
年末年始は流動性低下に注意
FX市場では、
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欧米勢の休暇
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参加者の減少
により、流動性が低下しやすい時期でもあります。
その結果、
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スプレッド拡大
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急な値動き
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想定外のストップ狩り
が起こる可能性があるため、
ポジション管理とロット調整が非常に重要です。
まとめ:クリスマスラリーは相場環境を読むヒントになる
クリスマスラリーとは、
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12月後半から1月にかけて
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株価が上昇しやすいとされるアノマリー
です。
FXトレーダーにとっても、
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株式市場の地合い
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投資家心理(リスクオン・オフ)
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年末年始特有の値動き
を理解するうえで、非常に参考になります。
アノマリーを過信せず、相場環境の一要素として取り入れることが、
年末年始のFX取引を安定させるポイントです。
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