ASP(エーエスピー)とは、インターネットを通じてソフトウェア機能を提供する事業者、またはそのビジネスモデルのことです。
現在のオンライン決済や加盟店管理システムにも深く関わっており、クレジットカード業界の運用を支える仕組みとして欠かせません。
この記事では、初心者にもわかりやすくASPの仕組みや活用例を解説します。
ASPとは?基本の意味をわかりやすく解説
ASP(Application Service Provider)とは、ソフトウェアを“買う”のではなく、インターネット経由で“利用する”形態を提供するサービスのことです。
従来の「ソフトをインストールして使う」方式とは異なり、
ネットにつながる環境があれば、どこでも同じサービスを利用できるのが大きな特徴です。
提供される主な機能には、以下のようなものがあります。
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顧客管理システム(CRM)
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決済システム
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契約管理ツール
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メール配信サービス
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会計・給与ソフト
企業はソフトの管理・保守を自社で行う必要がなく、ASP事業者が代わりに運用してくれます。
ASPが選ばれる理由(メリット)
① 導入コストを大幅に削減できる
ソフトを購入したり、サーバーを構築したりする必要がないため、
初期費用を抑えられます。
② 常に最新の機能を利用できる
更新やメンテナンスはASP側が実施するため、
ユーザーは手間なく最新バージョンを使えます。
③ 外出先でも利用可能
インターネットがあれば、オフィス以外でも操作できるため、リモートワークにも最適です。
④ セキュリティ管理を任せられる
情報セキュリティを自社で管理するのは負担が大きいですが、
専門事業者が保守するASPならリスクを軽減できます。
クレジットカード業界におけるASPの活用例
クレジット分野では、ASPは以下のような場面で利用されています。
● 加盟店向け決済管理システム
たとえば小売店やネットショップは、
ASP型の「決済管理ツール」を使って以下の業務を効率化できます。
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売上げデータの確認
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手数料の管理
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返金処理
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誤請求の対処
● オンライン決済サービス
PayPal、Stripeなどの決済事業者も、広い意味では“ASP型サービス”です。
店舗側はソフトを自社開発する必要がありません。
● カード会社の内部業務システム
信用情報の照会や加盟店管理など、
カード会社内部でもASP型サービスが採用されるケースがあります。
ASPとSaaSの違いは?(初心者がつまずきやすいポイント)
最近では「SaaS(サース)」という言葉もよく聞きますが、
ASPとSaaSは非常に似ており、現在ではほぼ同義として扱われることも多いです。
ただし歴史的な違いとしては、
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ASP:既存のソフトをオンライン提供(やや古い概念)
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SaaS:クラウド前提で設計された最新型サービス
という区分があります。
クレジット分野でも、現在主流になっているのはSaaS型ですが、
概念としてASPを理解しておくことは業界知識として非常に重要です。
ASPの注意点(デメリット)も知っておこう
メリットが多い一方、ASPには以下のような注意点もあります。
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インターネット接続が必須
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カスタマイズに制限がある場合が多い
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利用停止=機能が完全に使えなくなる
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ベンダーに依存するため乗り換えが難しい
クレジットカード加盟店の場合、特に「通信障害時に使えない点」を理解しておく必要があります。
まとめ:ASPは現代のカード決済を支える重要なインフラ
最後に、記事の要点をまとめます。
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ASPとは、ネット経由でソフトウェア機能を提供する事業者のこと
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複雑なシステム管理を外部に任せられるため、多くの企業で利用されている
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クレジットカード業界では、加盟店管理・オンライン決済などで広く活用
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SaaSと似ているが、ASPはより古い概念として使われてきた
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導入コスト削減・最新機能の維持など多くのメリットがある
ASPは、現代のキャッシュレス社会を裏側で支える重要な仕組みです。
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