現金・預金とは

貸借対照表の「現金・預金」とは?見るべきポイントをわかりやすく解説!

企業の財務状況を把握するうえで欠かせないのが「貸借対照表(バランスシート)」です。その中でも最も注目すべき科目の一つが「現金・預金」。経営の安定性や資金繰りの健全性を判断するために、現金・預金をどう見るかは非常に重要です。 本記事では、公認会計士としての実務経験を踏まえ、「貸借対照表の現金・預金を見るときのポイント」を初心者にもわかりやすく解説します。 現金・預金とは? 「現金・預金」とは、企業が保有する現金と、銀行などの金融機関に預け入れているお金の総称です。貸借対照表では、決算日(期末日)時点での現金と預金の合計額を示します。表示名は「現金及び預金」「現金預金」と記載される場合もありますが、いずれも同じ意味です。 現金に含まれるもの...
減価償却とは

減価償却とは?仕組み・計算方法・仕訳まで初心者にもわかりやすく解説

企業経営や個人事業に欠かせない「減価償却」。建物や機械などの固定資産は、時間が経つにつれて価値が減っていきます。この価値の減少を「費用」として少しずつ計上していくのが減価償却のしくみです。 この記事では、 減価償却の基本的な考え方 計算方法(定額法・定率法) 会計上の仕訳の仕方まで、初心者にも分かりやすく整理して解説します。...
会計監査とは

会計監査とは?目的・時期・種類・準備すべき書類をわかりやすく解説

企業の信頼性を支える重要な仕組みのひとつが「会計監査(かいけいかんさ)」です。財務諸表の正確性を確認するだけでなく、企業のガバナンスや内部統制の健全性を保つ役割も担っています。本記事では、会計監査の意味や目的、種類、監査の流れ、そして準備すべき書類まで、わかりやすく解説します。 会計監査とは 会計監査とは、企業の財務諸表が適正に作成されているかを第三者が検証する手続きのことです。つまり、企業が公表する「決算書(損益計算書・貸借対照表など)」が、事実に基づいて正しく表示されているかを独立した監査人(公認会計士または監査法人)が確認します。 監査を受けることで、投資家・取引先・金融機関などの利害関係者に対し、企業の経営状況が正確であることを保証できます。 会計監査の目的...
還付金とは

還付金とは|法人・個人事業主の仕訳と勘定科目をわかりやすく解説

確定申告のあと、「税金が戻ってきます」と通知が届いた経験はありませんか?この“戻ってくるお金”こそが「還付金(かんぷきん)」です。 還付金は、納めすぎた税金が返ってくるだけのものですが、会計上は正しく仕訳処理する必要があります。この記事では、法人と個人事業主の還付金の勘定科目と仕訳例を、専門家の視点からわかりやすく解説します。 還付金とは? 還付金とは、納めすぎた税金が返金されるお金のことです。決算や確定申告によって最終的な税額が確定した際、事前に納めていた税額が実際より多いと、差額分が「還付」されます。 一見「得をした」と思いがちですが、実際は払いすぎた税金が戻るだけです。そのため、帳簿上は「すでに支出済みの資金が戻る処理」として仕訳を行います。...
黒字倒産とは

黒字倒産とは?損益とキャッシュのズレで会社が危機に陥る理由と対策

経営をしていると、「会社は黒字なのに倒産した」という話を耳にすることがあります。これは 「黒字倒産」 と呼ばれる現象です。損益計算書上は利益が出ているのに、手元の資金不足で経営が立ち行かなくなる、という少し不思議なケースです。 この記事では、黒字倒産の仕組みや原因、具体例、そして防ぐための対策まで、初心者でも理解できるように丁寧に解説します。 黒字倒産とは?...
欠損金とは

欠損金とは?法人税で使える繰越控除の仕組みと注意点を徹底解説

企業経営をしていると、「欠損金」という言葉を耳にすることがあります。法人税の計算に関わる重要な概念ですが、初心者や非専門家には少し分かりにくい用語かもしれません。 この記事では、欠損金の意味や計算方法、繰越控除制度の仕組み、さらに具体的な事例を交えてわかりやすく解説します。中小法人の経営者や経理担当者、法人税の基本を知りたい方におすすめです。 欠損金とは? 欠損金とは、法人税法上の用語で、事業年度の損金(費用)が益金(収益)を上回り、所得金額がマイナスになる状態を指します(法人税法第2条第1項第19号)。 簡単に言うと、...
源泉徴収とは

源泉徴収とは?仕組み・対象・フリーランス向け注意点を徹底解説

「源泉徴収(げんせんちょうしゅう)」と聞くと、給与から天引きされる所得税のことを思い浮かべる方が多いでしょう。しかし実際には、給与以外の報酬にも源泉徴収がかかるケースがあります。特にフリーランスや個人事業主にとっては、源泉徴収のしくみを正しく理解しておくことが税務上とても重要です。 この記事では、源泉徴収の基本から、計算方法、フリーランスが注意すべき点までをわかりやすく解説します。 源泉徴収とは?その目的と仕組み 源泉徴収とは、給与・報酬を支払う側(会社や報酬支払者)が、支払額からあらかじめ所得税などを差し引き、受け取る側に代わって税務署に納付する制度です。つまり、所得税を「前払い」するような仕組みで、国としては税金の徴収を効率化できるメリットがあります。 給与所得者の場合、毎月の給料から差し引かれる「所得税+復興特別所得税」がこの源泉徴収です。そして年末調整や確定申告を通じて、年間の所得と控除をもとに最終的な税額を確定し、差額を調整します。...
国民健康保険とは

国民健康保険とは?対象者・保険料・自己負担割合をわかりやすく解説

日本に住むすべての人が医療を受けられる仕組みを「国民皆保険制度」といいます。その中でも「国民健康保険(略称:国保)」は、主に会社員などの健康保険に加入していない人が利用する医療保険制度です。この記事では、国民健康保険の仕組み・加入対象・自己負担割合・保険料のポイントを、初心者にもわかりやすく解説します。 国民健康保険の基本概要 国民健康保険とは、日本の公的医療保険制度の一つであり、市区町村が運営しています。「会社の健康保険(社会保険)」に加入していない人を対象にしており、病気やケガのときに医療費の一部を公費で負担してもらえる仕組みです。 国民健康保険に加入する主な人 次のような人が国民健康保険の対象となります。...
会計期間とは

会計期間とは?事業年度との違いや決め方のポイントをわかりやすく解説

企業の会計を行ううえで欠かせないのが「会計期間」です。 経理や決算を担当している方なら必ず関わる重要な概念ですが、「事業年度との違いが分からない」「どのように設定すればいいのか悩む」という声も少なくありません。 この記事では、会計期間の基本的な考え方や、決め方のポイントを専門家の立場から分かりやすく解説します。 会計期間とは 会計期間とは、会社の財産や損益を集計するために区切る期間のことをいいます。貸借対照表や損益計算書を作成する際の基準期間であり、経営成績を一定期間ごとに把握するために設けられています。...