ECパッケージとは

ECパッケージとは?仕組み・特徴・ASP型ECとの違いを初心者向けに解説

ECサイトを構築しようと調べていると、
「ECパッケージ」 という言葉を目にすることがあります。

本記事では、ECパッケージとは何か
そして どのような事業者に向いているのか を、
決済や運用の実務視点からわかりやすく解説します。

ECパッケージとは何か

ECパッケージ とは、
ECサイト構築に必要な基本機能をあらかじめ備えたソフトウェア のことです。

このソフトを購入し、
自社で用意したサーバーにインストールして利用するタイプ が、
一般的なECパッケージの形です。

ECパッケージの基本的な仕組み

ECパッケージを利用する流れは、次のようになります。

  1. ECパッケージを購入

  2. 自社またはクラウドサーバーを用意

  3. サーバーにソフトをインストール

  4. デザインや機能をカスタマイズ

  5. 決済サービスや配送設定を連携

システムを自社管理する前提 である点が大きな特徴です。

ECパッケージに含まれる主な機能

一般的なECパッケージには、以下のような機能が備わっています。

  • 商品登録・在庫管理

  • カート・注文管理

  • 会員管理

  • 決済機能連携

  • 配送・送料設定

  • 管理画面による運用管理

これらが揃っているため、
ゼロからECシステムを開発する必要はありません。

ECパッケージと決済システムの関係

決済手段を柔軟に選べる

ECパッケージでは、

  • クレジットカード決済

  • QRコード決済

  • 電子マネー

  • コンビニ決済

  • 銀行振込

など、複数の決済手段を組み合わせて導入 できます。

決済代行会社と直接契約し、
自社要件に合わせて連携できる点が強みです。

セキュリティ対策は事業者責任

ECパッケージは自社サーバー運用のため、

  • SSL設定

  • 不正アクセス対策

  • 個人情報管理

  • クレジットカード情報の取り扱い

など、セキュリティ対策を自社で管理する必要 があります。

多くの場合、
カード情報は外部決済サービスに任せる設計が一般的です。

ECパッケージを利用するメリット

高いカスタマイズ性

ECパッケージは、

  • デザインを自由に変更できる

  • 業務フローに合わせた機能追加が可能

といった 柔軟性の高さ が大きな魅力です。


長期運用を前提とした構築が可能

月額課金型のサービスと異なり、

  • ランニングコストを抑えやすい

  • 自社資産としてシステムを保有できる

という点から、
中長期でECを運営したい事業者 に向いています。

ECパッケージ利用時の注意点

初期費用と導入工数がかかる

ECパッケージは、

  • ソフト購入費

  • サーバー費用

  • 開発・カスタマイズ費

など、初期費用が比較的高くなる傾向 があります。

また、導入までに一定の時間と工数が必要です。

専門知識が必要になる場合がある

サーバー管理やセキュリティ対応など、
専門知識が必要になる場面 も少なくありません。

自社対応が難しい場合は、
制作会社や開発パートナーの活用が一般的です。

ECパッケージはどんな事業者に向いているか

ECパッケージは、次のような事業者に向いています。

  • 独自要件のあるECサイトを構築したい

  • 決済手段や業務フローを細かく制御したい

  • 中〜大規模ECを長期運用したい

  • 自社でシステム管理ができる、または体制がある

 

まとめ:ECパッケージは自由度重視のEC構築手法

ECパッケージは、

  • 自社サーバーにインストールして使う

  • 高いカスタマイズ性がある

  • 決済導入の自由度が高い

という特徴を持つ、
本格的なECサイト構築に適した選択肢 です。

EC運営の方針や体制に合っていれば、
非常に強力な基盤となるでしょう。

こちらもご覧ください

EMV3Dセキュア(3Dセキュア2.0)とは?仕組み・メリット・導入時の注意点をわかりやすく解説

Visited 5 times, 1 visit(s) today