FX取引では、「エントリーした後、いつ決済すればいいのか分からない」と悩む方が少なくありません。
そんなときに役立つのが IFD注文(イフダン注文) です。
IFD注文を使えば、新規注文と決済注文を同時に設定 できるため、感情に左右されにくく、計画的な取引がしやすくなります。
この記事では、IFD注文の仕組み・使い方・具体例・注意点 を、FX初心者にもわかりやすく解説します。
IFD注文(イフダン注文)とは?
IFD注文(If Done) とは、
👉 新規の注文が成立したら、その後に行う決済注文をあらかじめセットしておける注文方法 です。
名前の通り、
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「If(もし) 新規注文が約定したら」
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「Done(成立後に) 決済注文を出す」
という仕組みになっています。
IFD注文でできること
IFD注文では、次の2つを同時に発注できます。
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新規注文(エントリー)
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指値注文
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逆指値注文
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決済注文
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利益確定(利確)
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損切り(ロスカットとは別)
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これにより、
「エントリー後に慌てて決済注文を入れる」
といったミスを防ぐことができます。
IFD注文の具体例(取引シーン)
例:米ドル/円(USD/JPY)を買いでIFD注文
現在のレートが 150.00円 の場合。
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新規注文
→ 149.50円になったら買い(指値) -
決済注文
→ 150.50円になったら売り(利益確定)
このIFD注文を出しておけば、
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149.50円まで下がったら自動で買い
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その後、150.50円まで上がれば自動で決済
という流れがすべて自動で行われます。
IFD注文は損切りにも使える
IFD注文は、利益確定だけでなく 損切り設定 にも使えます。
損切りの例
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新規:149.50円で買い
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決済:148.80円で売り(損切り)
このように設定しておけば、
相場が想定と逆に動いても 損失を限定 できます。
FXでは、
「利益を伸ばすより、損失を小さく抑えること」
が長く続けるための重要なポイントです。
IFD注文を使うメリット
IFD注文には、次のようなメリットがあります。
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エントリーと決済を 事前に計画できる
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チャートをずっと見ていなくてもよい
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感情的な取引を防ぎやすい
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初心者でも ルール通りのトレード がしやすい
特に、仕事や学校で相場を常にチェックできない方には、
非常に相性の良い注文方法です。
IFD注文の注意点・デメリット
便利なIFD注文にも注意点があります。
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新規注文が約定しなければ、決済注文も出ない
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相場が急変すると、想定より不利な価格で約定する場合がある
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FX会社によって 設定できる条件が異なる
また、
レバレッジをかけすぎた状態でIFD注文を入れると、損失も大きくなる
ため、ポジションサイズの管理が重要です。
IFD注文と他の注文方法との違い
IFD注文は、次の注文方法と混同されやすいです。
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OCO注文
→ 利益確定と損切りを同時に出す(新規注文は含まない) -
IFO注文
→ IFD注文+OCO注文を組み合わせたもの
FX初心者の方は、
まず IFD注文で「エントリーと決済をセットする感覚」 に慣れるのがおすすめです。
初心者におすすめの使い方
IFD注文を使う際は、次の点を意識しましょう。
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事前に 損切りラインを必ず決める
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小さなロットで練習する
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経済指標発表前後は慎重に使う
「思った方向に動かなかったらどうするか」を
注文時点で決めておくこと が、失敗を減らすコツです。
まとめ|IFD注文は計画的なFX取引の基本
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IFD注文は 新規と決済を同時に出せる注文方法
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利益確定・損切りの両方に活用できる
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感情に左右されにくく、初心者向き
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レバレッジ管理とリスク管理が重要
IFD注文を正しく使えば、
FX取引は 「行き当たりばったり」から「計画的」 なものに変わります。
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