IFO注文とは

IFO注文とは?FX初心者にもわかる使い方とメリット・注意点を解説

FX取引では、エントリーと同時に利益確定や損切りを考えておくことが重要です。
そのような場面で便利なのが、複数の注文をまとめて管理できるIFO注文です。
この記事では、IFO注文の仕組みや使い方、実際の取引シーンでの活用例、注意点までをわかりやすく解説します。

IFO注文とは

IFO注文とは、IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法です。
新規注文と同時に、利益確定と損切りの決済注文をまとめて出すことができます。

具体的には、
新規の指値または逆指値注文が約定した場合に、

・価格が上がったら利益確定する注文
・価格が下がったら損切りする注文

この2つの決済注文を同時に自動で発注できるのがIFO注文の特徴です。

IFO注文の仕組みを簡単に説明

IFO注文は、次の流れで動きます。

1.新規注文を出す
2.新規注文が約定する
3.利益確定と損切りの注文が同時に有効になる
4.どちらか一方が成立すると、もう一方は自動的にキャンセルされる

この仕組みにより、ポジション保有中にチャートを常に見続ける必要がなくなります。

IFO注文とIFD注文・OCO注文の違い

IFO注文は、IFD注文とOCO注文を一体化したものです。

・IFD注文
 新規注文と、その後の決済注文をセットで出す方法

・OCO注文
 2つの注文を同時に出し、どちらかが成立するともう一方が取り消される方法

IFO注文は、
「新規注文 → 利益確定 → 損切り」
この一連の流れをすべて一度に設定できる注文方法です。

FX取引でのIFO注文の活用例

たとえば、ドル円で次のような取引を考えているケースです。

・110.00円まで下がったら買いたい
・111.00円まで上がったら利益確定したい
・109.50円まで下がったら損切りしたい

この場合、

・110.00円に買いの指値注文
・111.00円に利益確定の売り注文
・109.50円に損切りの売り注文

これらをIFO注文としてまとめて設定できます。

エントリー後は、価格がどちらに動いても自動で決済されるため、感情に左右されにくい取引が可能になります。

IFO注文のメリット

IFO注文には、次のようなメリットがあります。

・エントリーと同時にリスク管理ができる
・利益確定と損切りを事前に決められる
・チャートを常に監視する必要がない
・感情的な取引を防ぎやすい

特にFX初心者にとっては、損切りを入れ忘れるリスクを減らせる点が大きなメリットです。

IFO注文を使う際の注意点

便利なIFO注文ですが、注意すべき点もあります。

・相場急変時は想定より不利な価格で約定することがある
・スプレッド拡大時に損切りが早く入る場合がある
・証拠金管理を怠るとロスカットのリスクがある

IFO注文を出していても、レバレッジをかけすぎると大きな損失につながる可能性があります。
必ず取引数量と証拠金に余裕を持たせることが重要です。

IFO注文はどんな人に向いているか

IFO注文は、次のようなトレーダーに向いています。

・FX初心者で注文方法をシンプルにしたい人
・仕事や学業で相場を常に見られない人
・事前に取引ルールを決めて取引したい人

裁量取引だけでなく、ルール重視の取引スタイルにも相性の良い注文方法です。

まとめ

IFO注文は、IFD注文とOCO注文を組み合わせた便利な注文方法です。
新規注文と同時に利益確定と損切りを設定できるため、リスク管理を徹底しやすくなります。
FX初心者はもちろん、忙しいトレーダーにとっても、安定した取引をサポートしてくれる注文方法といえるでしょう。

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