IVRとは

IVRとは?電話注文でも安全に支払える「IVR決済」の仕組みとメリットを解説

ECサイトやオンライン決済が主流となる一方で、
電話注文やコールセンター経由の支払いニーズは、今も多くの業界で根強く存在しています。

そのようなシーンで活躍するのが IVR(Interactive Voice Response) です。
特に近年は、IVR決済 として、セキュリティと業務効率を両立する手段として注目されています。

この記事では、決済分野での実務経験をもとに、
IVRの基本から、IVR決済の仕組み、導入メリット、具体的な活用シーンまでをわかりやすく解説します。

IVRとは

IVR(読み方:あいぶいあーる) とは、
Interactive Voice Response(音声自動応答) の略称です。

電話を通じて、

  • 音声ガイダンス

  • プッシュ操作(番号入力)

などを用いて、自動で案内・受付・処理を行うシステムを指します。

金融機関や通販、公共サービスなど、
人手を介さずに対応できる仕組みとして幅広く利用されています。

IVR決済とは何か

IVR決済とは、
電話注文時にオペレーターを介さず、音声自動応答だけでクレジットカード決済を完了できる仕組み です。

DGフィナンシャルテクノロジー(旧:ベリトランス)では、
この仕組みを活用した IVR決済ソリューション を提供しています。

利用者は、音声ガイダンスに従って
カード番号や有効期限を電話機のボタン操作で入力するだけで、支払いが完了します。

IVR決済の基本的な流れ

  1. 電話で商品・サービスを注文

  2. IVR決済を選択

  3. 自動音声の案内に従って操作

  4. クレジットカード情報を入力

  5. 決済完了

オペレーターがカード情報を聞き取る必要がないため、
情報漏えいリスクを大幅に低減できます。

IVR決済が注目される理由

クレジットカード情報を人が扱わない

IVR決済では、
オペレーターがカード番号を目にすることも、聞くこともありません。

そのため、

  • 内部不正リスクの低減

  • ヒューマンエラーの防止

  • 情報管理負担の軽減

といった効果が期待できます。

PCI DSS対応の負担軽減

カード情報を直接扱わないことで、
事業者側の PCI DSS 対応範囲を最小限に抑えられるケースがあります。

コールセンターを運営する企業にとっては、
セキュリティコスト削減という大きなメリットがあります。

オペレーター業務の効率化

支払い対応を自動化することで、
オペレーターは問い合わせ対応や説明業務に集中できます。

結果として、

  • 対応時間の短縮

  • 人件費の最適化

  • 繁忙期の負荷軽減

につながります。

IVR決済の活用シーン

IVR決済は、以下のような業界・サービスで多く活用されています。

  • 通販・カタログ販売

  • チケット予約・イベント受付

  • 宿泊・旅行予約

  • 医療・クリニックの電話予約

  • 高齢者向けサービス

「インターネット操作が苦手だが、電話なら利用できる」
という利用者層にも適した決済手段です。

導入時の注意点

利用者への案内設計

音声ガイダンスが複雑すぎると、
途中で電話を切られてしまう可能性があります。

初心者にもわかりやすい、
シンプルなフロー設計が重要です。

他の決済手段との併用

IVR決済は非常に便利ですが、
オンライン決済やQRコード決済と併用することで、
より幅広い顧客ニーズに対応できます。

まとめ

IVRは、
電話という従来型の注文手段と、現代のセキュリティ要件を両立させる仕組み です。

特にIVR決済は、

  • クレジットカード情報の安全な取り扱い

  • コールセンター業務の効率化

  • PCI DSS対応負担の軽減

といった点で、決済実務において非常に有効です。

電話注文を受け付けている事業者や、
セキュリティを重視した決済フローを検討している場合、
IVR決済は検討する価値の高い選択肢と言えるでしょう。

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