FX取引で「今は買いなのか、売りなのか」を判断するために、多くのトレーダーがテクニカル指標を活用しています。
その中でも、相場の勢い(活力)に注目した指標として知られているのが RVI(Relative Vigor Index/アールブイアイ) です。
この記事では、
RVIとは何か・基本的な仕組み・FX取引での使い方・注意点まで、初心者にもわかりやすく解説します。
RVI(Relative Vigor Index)の基本概要
RVIは「Relative Vigor Index」の略で、日本語では相対活力指数と呼ばれます。
価格の終値と始値の関係に注目し、相場のボラティリティ(値動きの勢い)を数値化したテクニカル指標です。
FXでは以下のような目的で使われます。
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相場の勢いが強いか弱いかを判断する
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トレンド転換のサインを探る
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売買タイミングの補助指標として使う
MACDやRSIほど有名ではありませんが、トレンド系とオシレーター系の中間的な性質を持つ指標として、実務でも活用されています。
RVIの構成|2本のラインを理解しよう
RVIは、以下の2本のラインで構成されています。
① RVIライン
価格の変動から算出されるメインラインです。
相場の「活力」そのものを表します。
② シグナルライン
RVIラインを移動平均化した補助ラインです。
RVIラインとのクロス(交差)によって売買判断を行います。
チャート上では、RSIやストキャスティクスと同じように、サブウィンドウに表示されることが一般的です。
RVIの基本的な売買シグナル
RVIを使った最も基本的な判断方法は、2本のラインのクロスです。
買いシグナル(ロング)
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RVIラインがシグナルラインを下から上に抜けたとき
→ 相場の上昇エネルギーが強まりつつあると判断されます。
売りシグナル(ショート)
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RVIラインがシグナルラインを上から下に抜けたとき
→ 相場の下落エネルギーが強まりつつあると判断されます。
この考え方はMACDと似ているため、FX初心者でも理解しやすいのが特徴です。
FX取引でのRVI活用例(具体的シチュエーション)
例:USD/JPY(ドル円)1時間足チャート
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価格は緩やかな上昇トレンド
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RVIラインがマイナス圏からシグナルラインを上抜け
この場合、
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トレンド方向(上昇)
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RVIの買いシグナル
が一致しているため、押し目買いの判断材料として活用できます。
逆に、
レンジ相場で頻繁にクロスが発生している場合は、ダマシが増える点に注意が必要です。
RVIを使う際の注意点とリスク
RVIは便利な指標ですが、単体での過信は禁物です。
ダマシが発生しやすい場面
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値動きが小さいレンジ相場
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重要経済指標発表前後
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流動性が低い時間帯(早朝など)
安全に使うコツ
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トレンドラインや移動平均線と併用する
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RSIやMACDなど、他のオシレーターと組み合わせる
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ロスカット(損切り)を必ず設定する
特にFXではレバレッジをかけるため、
テクニカル指標はあくまで判断材料の一つとして使う意識が重要です。
RVIはどんな人に向いている指標か?
RVIは以下のような方に向いています。
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FX初心者で、クロス型の指標を使いたい人
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トレンドの勢いを確認したい人
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MACDやRSIの補助指標を探している人
シンプルな構造のため、テクニカル分析の入門としてもおすすめです。
まとめ|RVIをFX取引に活かすポイント
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RVIは相場の「勢い」を見るテクニカル指標
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RVIラインとシグナルラインのクロスで売買判断
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トレンド確認+エントリー補助として有効
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他の指標と組み合わせ、リスク管理を徹底することが重要
RVIを正しく理解し、無理のないロット管理とロスカットを徹底することで、
FX取引の精度を一段階引き上げることができます。
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