FXや国際投資に興味がある方なら、米国のS&P500や日本の日経225の名前はよく耳にするかもしれません。
しかし、アジア市場、特にシンガポール市場の動向を知るには、ST指数(Straits Times Index)を理解することが重要です。
この記事では、ST指数の基本的な仕組みや特徴、FXトレーダーが注目すべきポイントをわかりやすく解説します。
ST指数とは
ST指数(エスティーしすう)は、シンガポール株式市場の代表的な株価指数です。シンガポールの主要新聞であるストレーツ・タイムズ紙が算出しており、シンガポール証券取引所(SGX)に上場する時価総額の大きい30銘柄を対象にしています。
この指数は時価総額加重型で計算され、1998年8月28日を基準日として算出されています。つまり、株価が高く時価総額の大きい企業ほど指数への影響度が大きくなる仕組みです。
ST指数の特徴
ST指数は、シンガポール市場全体の動きを示す指標として広く利用されており、以下の特徴があります。
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市場代表性が高い:最も活発に取引される30銘柄で構成
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時価総額加重型:大企業の株価変動が指数に大きく影響
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アジア経済の影響を受けやすい:隣接する中国や東南アジアの経済状況が指数に反映されやすい
このような特徴により、ST指数はシンガポール株式市場の「景気のバロメーター」として投資家に活用されています。
FXトレーダーがST指数を意識すべき理由
FX取引では、株価指数と為替相場の関係を把握することで、相場の地合いを理解しやすくなります。ST指数も例外ではありません。
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リスクオン/リスクオフの判断材料
ST指数が上昇している場合、投資家心理がリスク許容的であることを示すため、アジア通貨やドル高の動きにつながることがあります。
一方、ST指数が急落すると、リスク回避の動きが強まり、円高や安全通貨買いが進むことがあります。 -
アジア時間の相場変動
ST指数はシンガポール市場の寄り付きで大きく動くことがあり、アジア時間のFX取引にも影響します。ドル円やオセアニア通貨(AUD/USD、NZD/USD)の値動きに注目するトレーダーは、この指数の動きをチェックするとトレードの参考になります。
FX初心者向けの具体的な活用例
たとえば、ST指数が前日比で大幅上昇している場合、オセアニア通貨ペアが堅調に推移することがあります。こうしたときは、短期トレードで押し目買いを狙う戦略が考えられます。
逆に、ST指数が急落している場合は、リスク回避の円買いやドル安が進む可能性があるため、ポジションを控えめにして様子を見ることも有効です。
ST指数を活用する際の注意点
FX取引においてST指数を参考にする際には、次の点に注意しましょう。
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為替市場と完全に連動するわけではない
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世界経済や地政学リスクの影響で指数が急変動することがある
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短期的な値動きだけで判断せず、他の指標と組み合わせる
ST指数はあくまで「相場環境を把握するための参考材料」として活用するのがポイントです。
まとめ
ST指数は、シンガポール株式市場の動向を示す代表的な株価指数で、時価総額上位30銘柄で構成されています。FXトレーダーにとっても、アジア時間のリスクオン・リスクオフの判断材料として注目できる指数です。初心者の方は、ST指数を含めた市場動向を把握することで、より安全で計画的なFX取引が可能になります。
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